吉田純子は、世間を震撼させた「久留米看護師連続保険金殺人事件」の犯人です。
その事件は、看護師としての知識を利用した完全犯罪でしたが、あることがきっかけで発覚し逮捕されました。
吉田が看護師になるまでの生い立ちや、吉田の子供の現在などについてご紹介していきます。
目次
吉田純子は韓国人?看護師になるまでの生い立ちがヤバい?!
吉田純子が「韓国人ではないか?」という噂があるようですが、真実は一体どうなのでしょうか。
また、吉田純子は看護師になるまでの生い立ちが異常でヤバいと騒がれているようです。
なぜそう言われるようになったのかについても詳しく見ていきましょう。
吉田純子は韓国人という噂は本当?
結論から言って、吉田は韓国人ではないようです。
実は吉田の父親は元自衛官だったようですが、日本国籍でなければ自衛隊に入ることはできません。
そのため、元自衛官だったことが真実であれば、父親は確実に日本人だと考えられます。
また、母親に関しても韓国人という情報は一切ないため、吉田が韓国人である可能性は低いと思われます。
吉田純子が韓国人という噂はなぜ流れた?
吉田が韓国人という噂が流れたのは、「久留米看護師連続保険金殺人事件」が起きた福岡県は、在日韓国人や朝鮮人が多い地域だからのようです。
また「吉田」という名字は、在日韓国人や朝鮮人の通名として使用されることが多いことも、理由の一つだと思われます。
吉田純子の写真とプロフィール

本名:吉田純子(旧姓:井口)
生年月日:1959年7月10日 出身地:福岡県柳川市(旧山門郡三橋町) 家族構成:父、母、吉田、弟 |
吉田は福岡県の柳河小学校、柳河中学校を卒業後に、佐賀女子高校衛生看護科に進学しました。
実は吉田は高校生の時にもある事件を起こして停学処分となりましたが、その後無事に卒業し、聖マリア学院大学に進学したようです。
高校生の時からすでにヤバかったということですが、詳しくは後ほどご紹介します。
生い立ち①出身は福岡県柳川市(旧山門郡三橋町)
吉田の出身は、福岡県柳川市(旧山門郡三橋町)です。
前述の通り、福岡県は在日韓国人や朝鮮人が多く、2023年現在では約12,000人が福岡県に住んでいるといわれています。
これは、戦後に密入国してきた人が福岡にたどり着いたからのようです。
生い立ち②:貧しい家庭環境と体罰
前述の通り、吉田の父親は自衛官として働いていたようですが、吉田が幼い頃に除隊し、その後は自動車の修理工場を経営していました。
しかし、事業はなかなか軌道に乗らず、むしろ経営状況は悪化していたため、生活はかなり厳しかったようです。
また、それが理由で母親も内職や家政婦の仕事をしていたとのことです。
成績優秀でスポーツ万能だった弟は母親に可愛がられていたようですが、吉田は成績が悪かったこともあり叱られることが多く、体罰を受けることもあったようです。
壮絶な家庭環境で育ったことが、吉田の歪んだ人格形成に影響した可能性も考えられます。
生い立ち③虚言癖であったという噂
吉田には幼い頃から虚言癖があり、成長とともにさらに加速していきました。
高校時代には、バスケ部やテニス部などのエース、幼馴染、会社社長の息子などと交際していたと嘘をついていたとのことですが、友人たちは皆それを信じていたようです。
実は吉田には巧みな話術と、相手の心理をコントロールする才能があったようで、「久留米看護師連続保険金殺人事件」もまさにそれを利用したものでした。
生い立ち④ニセ妊娠カンパ事件で停学処分
虚言癖が加速していた高校時代、ある事件が起こりました。
ある日吉田は、単なるお金欲しさで「妊娠してしまって中絶費用に困っている」と周囲に嘘を付き、同級生から金を集め始めたのです。
同級生は吉田に対してそんなに簡単に金を渡すのかと疑問に思いますが、同情を買うようなテクニックが吉田にはあったのではないかと思われます。
後に「妊娠中絶」は嘘だったと分かって学校側も問題視し、吉田には停学処分が下されました。
しかしその後、なんとか無事に卒業した吉田は准看護師免許を取得していました。
生い立ち⑤共犯の3人と出会った聖マリア看護専門学校時代
高校卒業後、吉田は聖マリア看護専門学校に進学しました。
実はこの学校で出会った堤美由紀、石井ヒト美、池上和子の同級生3人は、後に吉田純子に洗脳され「久留米看護師連続保険金殺人事件」の共犯者となってしまいました。
学校での出会いこそが悲劇の始まりだったのです。
生い立ち⑥22歳で6歳上の吉田浩次さんと結婚・出産
吉田は1981年10月、22歳のときに自衛官だった6歳上の吉田浩次さんと結婚し、3人の娘に恵まれました。
吉田は専門学校を卒業後「聖マリア病院」で働いていたようですが、そこに浩次さんの同僚が入院し、浩次さんがお見舞いに来たのがきっかけで二人は出会い、結婚まで至ったようです。
この時には、まさか吉田が凶悪犯罪者になるとは夢にも思わなかったでしょう。
生い立ち⑦33歳で夫と別居・堤美由紀と同居開始
吉田が33歳の時に夫婦仲が破綻したため、浩次さんとは別居状態となりました。
一部の噂によると、吉田と浩次さんが住むマンションで堤も一緒に暮らすようになり、その不自然さに耐えられなくなった浩次さんが家を出たともいわれています。
しかし浩次さんは、そのマンションを出たあともローンを支払い続けていたとのことで、浩次さんの優しい性格が垣間見えます。
また、吉田は堤に3人の娘の面倒を見させていたようですが、娘たちはどんな思いでいたのか想像もつきません。
吉田純子が起こした久留米看護師連続保険金殺人事件とは
吉田純子が起こした「久留米看護師連続保険金殺人事件」は、実は書籍やドラマ化されるほど有名な事件です。
それほど話題となった理由は一体何だったのでしょうか。
事件の概要から、吉田の共犯者となった3人が巻き込まれることになった理由などを詳しくご紹介します。
久留米看護師連続保険金殺人事件の概要
「久留米看護師連続保険金殺人事件」は、専門学校時代の同級生で看護師の4人(吉田、堤、石井、池上)が1998年から1999年にかけて、多額の保険金目当てで池上と石井の夫2人を殺害した事件です。
ただ、保険金目当てではありますが、お金のほとんどが吉田の手に渡っているので、吉田以外の3人は単純にお金が欲しい吉田の手伝いをさせられたと言っても過言ではありません。
彼女たちは医学的な知識を悪用し、殺人を病死に見せかけることが可能でした。
ただ、吉田の共犯者となった堤、石井、池田の3人は、吉田からのマインドコントロールによって洗脳されてしまっていたため、ある意味被害者ともいえそうです。
洗脳がいかに恐ろしいことなのかを、世間に広めた事件の一つだったと思われます。
事件の経過①同僚たちをマインドコントロール
吉田は堤、石井、池上を得意の話術でマインドコントロールし、共犯者に仕立て上げました。
吉田純子のマインドコントロールやばすぎ
— TA☺︎☻yuta (@a1002h_1998) October 10, 2018
吉田純子のマインドコントロールすごいな
— ノキオ (@Kroyri) October 10, 2018
3人それぞれの弱みにつけこみ、親身に相談に乗ることで信頼を獲得していくという手法で、マインドコントロールしていたようです。
テレビなどでマインドコントロールの全貌を知った視聴者からは「やばい」「すごい」という声があがるほどでした。
また、吉田は3人を常に自分の環境下に置いて他の情報を遮断させ、さらには「吉田様」と呼ばせていたといいます。
そのような環境に置かれた人間は、いとも簡単にマインドコントロールされてしまうのかと思うと非常に恐ろしいです。
事件の経過②池上和子の夫を殺害
1998年、池上は自分の夫の女性問題の件で吉田に相談をしていました。
すると吉田は「あなたの夫は浮気していて、愛人と生活するつもりだ」「あなたと子供を殺して保険金を手に入れようとしている」と嘘をついたといいます。
そして「あなたの身を守るには夫を殺すしかない」と説得したことで、殺害を計画し始めたのです。
計画としては「カリウムを1ヶ月間摂取したことによる急性心不全」で殺害する予定でしたが、これは失敗に終わったため「カリウムを注射して心不全を起こす」ことにしたようです。
しかしこれも失敗したため、今度は空気を注射しようと計画しました。
そして1998年1月23日、池上は帰宅した夫に睡眠薬入りのビールを飲ませて眠らせたところに、大量の空気を注射をして殺害することに成功。
池上の夫が亡くなったことによって3500万円の保険金がおりましたが、このほとんどは吉田の手に渡ったということで、吉田の計画は成功しました。
事件の経過③石井ヒト美の夫を殺害
石井の夫は借金問題を抱えていた過去があったため、当時石井は夫への不信感を抱いていました。
それを利用した吉田は、石井に「あなたの夫には愛人がいる。愛人に貢ぐために色々なところから金を騙し取っている」と嘘をつき、石井はこれを信じたといいます。
そして吉田のマインドコントロールによって石井は夫を殺すことを決意し、夫の酒好きを利用した急性アルコール中毒に仕立て上げました。
1999年3月27日、石井は睡眠薬入りのカレーを夫に食べさせて眠らせ、鼻からチューブを入れたのです。
そしてそこからウイスキーを流し入れ、殺害しました。
池上のとき同様、保険金3257万円は吉田の手にわたり、さらには夫の退職金3000万円までも吉田の懐に入ったといいます。
事件の経過④堤美由紀の母を殺人未遂
池上と石井からかなりの大金を奪った吉田でしたが、浪費が激しかったり、借金を返済したりしたため、底をつくのに時間はかかりませんでした。
そして、ふたたび大金を手に入れるために今度は堤の母親を殺害しようと計画しました。
母親は糖尿病でインスリン治療をしていたとのことで、血糖降下剤を飲ませて殺害する計画を立てたようです。
しかし堤は母親を殺害することは出来ないと思ったようで、結局吉田と石井の2人で殺害することになりました。
その計画とは、まず石井が探偵を装って母親宅に侵入し、隙を見て母親の首元にインシュリン注射をするというものでした。
そして計画通り、首元に針を刺すことに成功したものの、痛みを感じた母親と石井はもみ合いになり、焦った石井はその場から逃げたといいます。
そもそも、なぜ石井がこの計画に協力したのかというと、その頃ちょうど吉田に夫の借金問題のことで4000万円を要求されていたようですが、当然払えるわけもなく困っていたようです。
そんな時に、「この計画に協力すれば4000万円をチャラにする」と言われたため、仕方なく協力してしまったといいます。
事件の経過⑤石井ヒト美の自首により事件が発覚
結局、堤の母親殺害計画は失敗に終わりました。
そして吉田は、4000万円をチャラにする別の方法を石井に提示したようですが、その方法とは、石井の父親名義の土地を売るということでした。
困った石井はついに叔父に相談をしたようですが、それがきっかけで2001年8月2日、石井は久留米警察署へ向かい、もちろん自分が犯した犯罪の件は伏せつつ吉田のことを相談したのです。
しかし8月5日、なんと石井はついに自首し、石井の証言によって事件の全貌が明らかとなりました。
そして2002年4月17日に石井以外の3人が逮捕されました。
はぜ石井は同じタイミングで逮捕されなかったのかというと、同月13日に自殺未遂をはかったためでした。
結局自殺は未遂に終わったため、21日に遅れて逮捕されたとのことです。
事件は書籍化・テレビドラマ化されている
前述しましたが、実はこの事件は「黒い看護婦」として書籍化やテレビドラマ化されています。
福岡県久留米市の女性看護師4人による保険金連続 殺人事件のドラマか。黒い看護婦
— ちょび@旅行中止 (@tyobi1001) May 25, 2019
特にテレビドラマは、坂井真紀、大竹しのぶ、寺島しのぶ、木村多江たち4人の大女優が凶悪犯罪者を演じるということで話題となりました。
役を演じた4人は、「これが実際にあったことだとは信じられない」「洗脳の怖さや人間の愚かさを感じてほしい」と語っていたようです。
吉田純子は死刑執行済?共犯者と子供の現在も調査!
2004年9月、吉田には死刑判決が下されました。
そして吉田は控訴、上告しましたが共に棄却され、2010年4月に死刑が確定したようですが、果たして死刑はすでに執行されたのでしょうか。
また、3人の共犯者と吉田の3人の娘や夫の現在についても見ていきたいと思います。
吉田純子は死刑執行済?
2016年3月25日、福岡拘置所で吉田の死刑が執行され、56歳で死亡しました。
最後まで謝罪の言葉はなかったといいますが、実は死刑執行時に暴れて抵抗したという噂があるようです。
しかし正確な情報はないため、ただの噂に過ぎない可能性が高いと思われます。
共犯者の現在①堤美由紀
堤は無期懲役の判決が下されたため、現在も服役中である可能性が高いと思われます。
堤がどこに収容されているかははっきりと分かっていませんが、一部の噂では和歌山刑務所に収監されているのではないかといわれています。
地元が近いという理由でそう噂されていますが、本当にそこに収監されているかどうかは分かっていません。
共犯者の現在②石井ヒト美
石井は、2004年8月9日に懲役17年の判決が言い渡されたため、2023年8月現在では出所していると思われます。
現在石井がどこに住んでいるかという情報はありませんが、一部では「海外に住んでいるのではないか」という噂があるようです。
しかし信憑性が低いため、真実は不明のままです。
共犯者の現在③池上和子
池上は死刑を求刑されていました。
しかし子宮がんに侵されていて、判決が言い渡される前の2004年9月1日に拘置所内で病死したといいます。
そのため、池上の控訴は棄却されたようですが、もし生きていれば吉田と同じように死刑が執行されていた可能性も十分にあると思われます。
夫と3人の子供は現在どうなっている?
吉田の3人の子供たちが現在どうなっているかは分かっていません。
子供たちは、長女「紀子(1983年生まれ)」、次女「えり(1987年生まれ)」、三女「さやか(1989年生まれ)」のため2023年現在30〜40歳です。
一部では「結婚して家族と海外で住んでいるのではないか」という噂もありますが、ただの噂に過ぎないため、真実は謎のままです。
事件当時はかなり大変な思いをしたと考えられるため、現在はどこかで幸せに暮らしていて欲しいですね。
また、夫に関しても情報は一切ありません。
吉田純子は日本人で、生い立ちが壮絶だった
吉田純子は韓国人ではなく、日本人であるということが分かりました。
また、看護師になるまでの生い立ちは壮絶で、貧しい家庭だったうえに母親からの体罰があったとのことで、吉田も吉田なりに苦労した人生だったと思われます。
ただ、どんな生い立ちだったからと言って殺人を犯すことは決して許されることではありません。
吉田の巧みな話術は、違う方向で活かせばかなり重宝されていたかもしれないと思うと、人生の一つひとつの選択の大切さがよく分かりますね。