大人の癒しとして広く知られているリンパマッサージ。
誰しも一度はお店に行ったことがあったり、気になったりしたことがあるでしょう。
自分でも出来るマッサージなので、日頃からしている方もいらっしゃるかもしれませんね。
そんなリンパマッサージですが、し過ぎると良くないと言われており、店舗でも思わぬ事故やデメリットがあると言われているようです。
リンパマッサージの危険性や好転反応について詳しく見ていきましょう。
目次
リンパマッサージで死亡って本当?

リンパマッサージで調べると、「リンパマッサージ 事故」や「リンパマッサージ 死亡」という検索結果が出てきます。
癒し目的として幅広い方から親しまれているリンパマッサージなだけに、なんとも不吉な文言ですよね。
本当にリンパマッサージに死亡説があるのか、調べてみました。
リンパマッサージで死亡する?どんなやり方が危険?

リンパマッサージの仕方にもいろんな方法があります。
しかし、首となれば、他の部位と違って大事な神経が密集しているところなので、一歩やり方を間違えれば危険に繋がるかもしれません。
危険性のある首のマッサージの仕方は、首の頸動脈を圧迫するような間違った方法だそうです。
長時間頸動脈を圧迫することで身の危険に繋がると噂されています。
首の頸動脈を圧迫すると、血圧を下げてしまう働きを持っています。
長時間圧迫するということは、長時間血圧を低下させてしまうので、命の危険があるといわれているのですね。
リンパマッサージによる死亡説は、このようなところから来ていたようです。
リンパマッサージとは?どんな効果がある?

リンパマッサージで刺激するリンパ管の中には、余分な水分などを含んだリンパ液があります。
リンパ管を刺激することによってリンパ液の流れを促すと、むくみを改善する効果や疲労改善効果があると言われています。
リンパの中には、日々の疲れが疲労物質として溜まっている可能性があるため、そこを刺激することによってリラックス効果もあるのですね。
リンパマッサージの好転反応とは?

リンパマッサージをしたことがある方ならおわかりいただけるかと思いますが、施術後は施術前と比べて体がだるいように感じたり、揉み返しなどと痛みを感じたりといった不調を感じる人もいます。
しかしこれは体にとって悪いことではなく「好転反応」といって、体が良くなる前に起きる一時的な反応だそうです。
時間が経っても好転反応の症状が治まらない場合は、店舗や病院に相談しましょう。
リンパマッサージの施術は危険で良くない?事故事例4選!

リンパマッサージにはメリットが多い反面、やり方を間違えると危ないという噂や、し過ぎると良くないと言われているのには理由があるようです。
実際にリンパマッサージで事故やトラブルに遭遇するケースは少なくないとされています。
過去にあった衝撃の事例を紹介します。
事例①リンパマッサージでろっ骨を骨折?

「他の店舗より強い力で体の凝りをほぐします」とうたっているお店で施術を受けたところ、腹部に痛みを覚えるようになったという方がいました。
本人は、初めての施術だったためみんな痛みがあるものだと思っていたようですが、なんと後日病院に行ったところ、肋骨が折れていたことが分かったそうです。
元々細身の方が強力な指圧を受けてしまったがために、こういった事例になったのだと考えられます。
事例②リンパマッサージで全身あざだらけ?

比較的大手のお店でリンパマッサージを受けたという女性は、「お客様はほかの人よりリンパが詰まっている」と言われ、強めのマッサージをされました。
その施術を受けた後、女性は体中が痛くなった感じがしたようです。
好転反応かと様子を見ていたようですが、なんと翌日全身が痣だらけになっており、全身に痛みを感じたとのことでした。
好転反応という軽いレベルではないですね。
そんな辛い経験も数年後、ほかのお店で施術したところ撫でるような優しいマッサージを受け、あの強さは何だったんだ、と思うほどの効果があったといいます。
リンパマッサージで出来た身体のあざがまだ消えない😫今週末には消えるかな?ヤバい人みたいだ💦
— あこ (@tstbbbk) April 15, 2022
強い力でされるマッサージが好きな方もいますが、強い力を加えられすぎるとかえってデメリットになる可能性があるようです。
事例③リンパマッサージで髄液が漏れた?

多店舗よりずいぶん破格な格安リンパマッサージ店で施術を行った女性は、施術翌日、首から肩にかけて激痛が出てなんと髄液が漏れる程の重症になったようです。
髄液が漏れてしまうと酷いときは手足に痺れが出たり、頭痛など様々な症状が出てしまう可能性もあります。
結果、その女性は11日間入院することになったようです。
上記でも記載した通り、首周りは頸動脈があるので、何かの病気に繋がってもおかしくはありません。
危うくリンパマッサージで死亡や事故になる可能性もありますね。
事例④リンパマッサージをしすぎてリンパ腺が膨れ上がって激痛?

店舗に行くのはめんどくさい、そう考える人も多いかと思います。
この女性は、自己流で顔周りのリンパマッサージを行っていたそうです。
顔用のマッサージ機がなかったため、本来は足用のローラーを顔に使ったのですが、足用かつ自己流というのもあり、多少痛みはあったといいます。
それでも痛みを我慢してマッサージを続けていたみたいですが、なんと翌朝にはリンパ腺が腫れあがって激痛が走ったそうです。
セルフで行う場合にも、し過ぎるとこのように事故繋がる危険性も出てくるので良くありません。
【デメリット】リンパマッサージには法的な資格制度がない?
実は皆さんがよく耳にする美容目的のリンパマッサージは、無資格でも施術が可能になります。
リンパマッサージは厳密にはマッサージに含まれないため、あん摩マッサージ指圧師の国家資格も不要です。
リンパマッサージはそもそも手技の1つなだけだから、資格なくても揉みほぐし屋とかにいる無資格のやつでもできるぞ
— まろ (@Maro_KOU_games) March 25, 2022
「無資格ならデメリットや危険性があるから通いたくない!」「資格がいらないなら誰が施術しても問題ないじゃないか」など、皆さん思う事はあると思います。
しかし、やはり資格が必要なマッサージや接骨院に比べると、無資格者でも施術ができるリンパマッサージ店では、施術後の効果に大きな違いが出てくると言われています。
トラブルが起きてしまった場合は?
上記で事例を上げたように、施術が原因でけがをしてしまったとしても、「因果関係が証明できない」という理由で治療費を支払わないお店も多いようです。
なかには「万が一けがが起きても治療費を請求しないでください」という同意書にサインを求めるお店もよくあると言われています。
怪我をしても保険保証が受けられないのは怖いですね。
そのため泣き寝入りになるケースも多く、実際消費者庁に報告されているより多くの事故が、無資格マッサージ店で起きているのではないか?と考えられています。
もし、トラブル解決が困難な場合は消費者センターへ相談しましょう。
リンパマッサージを安全に受ける方法4選!

リンパマッサージで万が一怪我をしても保証がないのは不安ですよね。
トラブルなく、安全に施術を受けるためには多少目利きが必要とされています。
リンパマッサージで安全に施術を受ける方法について4つ説明します。
方法①怪しい謳い文句に惑わされない

リンパマッサージ店の中には、
「リンパマッサージで坐骨神経痛が治る」
「アトピーが改善する」
「癌が治る」
と言うように、病院でも完治させるのが難しいと言われている病気に関して、リンパマッサージで改善できるかのように謳う悪質な施術者もいると言われています。
無論、無資格者が行っても有資格者が行ってもリンパマッサージで「病気そのものが良くなる」ということはまず考えにくいです。
そもそも、医師免許を持たないマッサージ師が「マッサージで病気が治る」と謳うことは、医師法・医療法に違反する行為です。
迷うことなく詐欺だと思っていいでしょう。
方法②痛みを感じない程度におこなう

「マッサージは痛いくらいがいい!」「痛くないと効果がないように感じる」という方も少なくはないでしょう。
リンパは皮膚のすぐ下の浅い部分に流れているものが全体の7割、皮膚の深い部分に流れるものが3割とされており、深部のリンパを外から指圧で刺激するのは難しいと言われています。
上記でも記載した通り、あまりにも強い力でしてしまうと、打撲や骨折などの怪我をさせてしまう危険性があります。
また、浅い部分だとしても、リンパ管やリンパ節を傷めてしまう危険性があります。
YouTube見ながら顎のリンパマッサージ見様見真似でやったら腫れた。。リンパ痛い😅
— 葡萄 (@violetbudou) May 8, 2022
なんでもしすぎると良くないので、自分で行う場合でも力は入れすぎないように気を付けましょう。
方法③妊娠中・疾患のある人は避ける
妊娠4カ月までの方には施術ができない、としているサロンもよく見かけます。
リンパマッサージは体内の老廃物等の排出を促す作用があります。
そのため、妊娠初期にリンパマッサージを受けると、母親の体が胎児を異物と勘違いして体外に排出しようとする危険性があると言われています。
妊娠中は通常より浮腫んだり、何か症状があっても薬がたやすく飲めなかったりするため、リンパマッサージをしたい、と考える女性も多いようです。
しかし、胎児に何かあってはいけないので安全面を考えたうえで避ける事が望ましいでしょう。
他にも、心臓に疾患がある場合は、リンパ液が一気に流れることでリンパ液が肺に流れ込んでしまうおそれがあります。
また、感染症についても、リンパで侵入を防いでいた細菌やウイルスなどが、リンパ液が一気に流れることで体内に流されてしまうおそれもあります。
安易に受けずに自身の体と相談したうえで行うのが一番いいようです。
方法④食後2時間以内と飲酒後は避ける

食後は食べた物を消化するため胃が活性化し、血液が集まります。
食後にリンパマッサージを行うと、その血液が全身を巡ってしまい、消化不良になる可能性があります。
また、飲酒についても同じことが言えます。
一気に血行が良くなるため、アルコール摂取することで酔いが回りやすいこともあるので施術後の飲酒は控えた方がいいでしょう。
自分でリンパマッサージすることもできる!

過度にしすぎず長時間同じ部位を避けることが可能なら、店舗に通わずとも自宅でセルフマッサージも可能です。
セルフマッサージは、自身で力の加減が出来る事から、正しいやり方さえ知っておけば手軽に誰でも出来ます。
自宅でおこなえる簡単な手順を紹介します。
鎖骨リンパ節のマッサージ方法

- 右手で左の鎖骨の上を、中央から左肩に向かって10回流す
- 左手で右の鎖骨の上を、中央から右肩に向かって10回流す
鎖骨部分は全身のリンパが流れ込んでくる重要ポイントですので、しっかりとほぐしましょう。
首から肩のリンパマッサージ方法

- 右手4本の指先で左側の首の後ろの付け根から左肩に向かって5回流す
- 左手でも同じように、右側の首の後ろの付け根から右肩に向かって5回流す
体調が悪くなると首元のリンパが腫れる方も多いでしょう。
あまりにしこりのような腫れや痛みがある場合は、病院に行くことをお勧めします。
顔のリンパマッサージ方法

- おでこ→顎下→フェイスラインに沿って耳前のリンパ節まで流す
- ほうれい線→口の脇→頬→耳前のリンパ節まで流す
- 目の下→頬骨→耳前のリンパ節まで流す
- 目の下→目頭→まぶた→耳前のリンパ節まで流す
- 耳前のリンパ液を鎖骨リンパ節に送り出すイメージで、耳前→鎖骨までを流す
顔はマッサージしすぎるとシワやたるみの原因にもなるため、優しく行うのがポイントです。
リンパマッサージは自分でもできる!店舗に行く場合は見極めが大事!

リンパマッサージによる様々な危険性やデメリットをお話ししましたが、何でもしすぎるとよくないということがお分かりいただけたでしょうか。
セルフマッサージを行うにしても店舗に行くにしても、施術後の好転反応をしっかり見ながら、自分に合った方法でマッサージするといいですね。
体調によっては、いいと言われているマッサージも、デメリットが出てしまう場合もあります。
自身の体調と相談しながら、正しいやり方で行うようにしましょう。