イヤホンは普段の生活に欠かせない人も多いのではないでしょうか。
しかしその使い方を誤ると、死亡事故を引き起こしてしまう恐れがあります。
安全にイヤホンを利用するにはどのようにしたら良いか見ていきましょう。
寝ながらイヤホンで死亡?事故例とは?

睡眠時に、隣や近くで家族が寝ているからなどの理由で、イヤホンを付けながら眠りにつく方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、寝ながらイヤホンをしていたことにより、死亡してしまった方がいるのです。
その事故例とは一体どのようなものか見ていきましょう。
事故例①寝ながらイヤホンをしてマレーシアの少年が感電死!

充電中のスマホにイヤホンを接続し、寝ながら使用していたマレーシアの少年が、翌朝母に起こされた際死亡していたのが発覚した事故です。
いつも通りに寝ている様子の息子を起こしに行くと、返事は無くよく見てみると左耳が焦げており出血があったそうです。
少年の兄がイヤホンに触れると、少しの電気ショックを感じたと話しており、その後到着した救急隊員がその場で死亡が確認されたようです。
その後の検死の結果、死因は充電中のスマホに接続していたイヤホンからの「感電死」と診断されました。
事故例②寝ながらイヤホンをしてタイのゲーマーが感電死!

タイ在住の25歳のゲーマーの男性が、片耳にイヤホンを装着したままオンラインゲームをするのが日課となっており、その日の晩も同じように過ごしたところ、運が悪かったのか感電死していた所を叔母に発見されています。
男性の枕元には、延長コードに繋がれた複数のゲーム機と一緒に、充電されたままのスマホと接続されたイヤホンがあったようです。
充電中のプラグ付近の左手は紫色に変色していて、手首には赤いやけどのような跡もあり、叔母は急いでブレーカーを落としましたが、時すでに遅しだったようです。
その後警察が現場の状況を確認し、不慮の事故と判定し、死因は充電中のプラグに触れた事による感電死と診断されました。
寝ながらイヤホンはよくない?リスク6選!

死亡事故でお分かりいただけたかと思いますが、寝ながらのイヤホンの利用は大変リスクがあります。
どちらも充電中のスマホに接続している事が確認でき、日常に溶け込みすぎている為、気を付けて使用しなければなりません。
具体的に6つリスクを挙げたので、確認していきましょう。
リスク①寝ながらイヤホンをすると朝起きても周りの音が聞こえない?

寝ながらのイヤホンは、外耳を傷つける恐れがあり、更に難聴を悪化させる可能性が高いです。
長時間音を聞き続けるとそれだけで、難聴の原因になると世界の医療でも取り上げられています。
耳の中には蝸牛という器官があって、その中には有毛細胞という細胞あり脳に音を伝える役割があります。
長時間音を聞き続けることにより、その有毛細胞が壊されてしまい、朝起きた時に周りの音が聞き取りづらい、または聞こえないという事が起きてしまうのです。
しかも恐ろしい事に、一度壊れてしまった有毛細胞は元に戻る事は無いため気を付けなければなりません。
リスク②寝ながらイヤホンをすると外耳炎になる?

寝ながらイヤホンを付けていると、寝がえりなどで耳を圧迫してしまう可能性があります。
そうなると、圧が掛かったことにより外耳が傷ついてばい菌が入ってしまい、外耳炎になる可能性が高まってしまいます。
一度外耳炎になってしまうと、入浴時に頭を洗う際傷口に触れてしまい治りが遅くなったり、脳に近い部分なので放っておくと死に繋がったりと良い事はありません。
リスク③寝ながらイヤホンをするとカビの増殖で難聴になる?

音がきれいにクリアに聞こえるようにする為にと、ぴったりフィットするイヤホンを付けていたり、ぎゅっと押し込んで使ったりする方も多いのではないでしょうか。
しかし、その使用方法は難聴になる可能性を高めているかもしれません。
難聴になる原因として外耳炎がありますが、外耳が傷ついてしまい傷口からカビや細菌が侵入してしまう事が原因とされています。
その為ぴったりフィットするイヤホンを、寝ながら使用すると通気性が無いため、蒸れてしまったり圧迫され外耳炎にかかる可能性を高め、難聴まっしぐらになってしまうかもしれません。
リスク④寝ながらイヤホンをすると脳が休まらない?

本来寝る前は、副交感神経が働いている状態で睡眠状態になる事で、脳が休まると言われています。
しかし、音楽を聴いたり、スマホの画面を見たりすると交感神経が刺激される為、脳が休まらず睡眠の質が下がる原因になってしまいます。
その為、寝ながらイヤホンで音楽を聴き続けると、熟睡状態にならず脳が休まらないので、リラックスして睡眠導入として音楽を聴いているのであれば、イヤホンはつけず他の副交感神経を刺激する方法が良いでしょう。
リスク⑤寝ながらイヤホンをするとコードが首に巻きつく?

ワイヤレスイヤホンでない場合に限りますが、コードがあるイヤホンだと寝がえりなどで、首に絡みつく可能性があります。
そうなった場合、呼吸が困難になる為死亡リスクが高まってしまうので、寝る時の使用は避けた方がいいでしょう。
U字型のイヤホンは特に絡みやすい為、注意が必要です。
リスク⑥寝ながらイヤホンをすると耳が蒸れる?

耳にフィットするイヤホンで密閉されると、汗をかいたりなどで耳の中が蒸れやすくなります。
睡眠時はコップ一杯の寝汗をかくと言われていますし、特に夏場などは汗を大量にかいてしまう可能性がある為、耳の中もイヤホンをする事により蒸れてしまいます。
そのような状態に耳の中がなってしまうと、蒸れた事によりカビや細菌が増殖してしまい「外耳道真菌症」のリスクが高くなります。
寝ながらイヤホンする際のリスクを避ける方法5選!

寝ながらイヤホンを使用することは、とてもリスクが高い事が確認できます。
ではそのリスクを避けるには、どのような方法があるのでしょうか。
今回その方法を5つに分けてご紹介させていただきます。
方法①骨伝導イヤホンを使用する

骨伝導イヤホンは、耳の穴にイヤホンを入れずにどの名の通り、鼓膜ではなく骨や軟骨を振動させて音を伝えるイヤホンです。
その為耳に圧迫感を与えず、上記で挙げたリスクを避けて音楽を聴く事が出来るので、直接耳に入れて使うカナル式イヤホンと比べるとおすすめです。
また耳を直接塞がない分、環境音が大きいと聞こえずらかったりとデメリットがありますが、睡眠前や睡眠時などで使用する場合は、関係なく使える為メリットに変わります。
方法②寝ホンやウェアラブルスピーカーを使用する

寝る時に使用するのに適した「寝ホン」というイヤホンがあるのをご存じでしょうか。
ASMRなどリラックスする為に寝転んでイヤホンで聞きたいという方に、おすすめのイヤホンで様々な種類があります。
派手な音質を避けたものやワイヤレスのもの、耳掛けのものなど好みの使用感で選べるようです。
どうしても音楽は聴きたいが耳につけるのはちょっと、という方にも「ウェアラブルスピーカー」とういう肩に掛けるタイプのものもあるので、気になる方は検索してみてください。
方法③ピロースピーカーやアイマスク型スピーカーを利用する

イヤホンだけでなく、ピロースピーカーやアイマスク型のスピーカーを利用するのもおすすめです。
耳を傷める事なく枕やアイマスクから、包み込まれるような音が伝わってくる為リラックス効果も高まります。
ピロースピーカーは骨伝導の技術を応用し、音を機械振動に変換して伝えてくれるものが多く、大きさも小さめのものが殆どで使いやすいサイズ感です。
アイマスク型スピーカーは目元をすっぽり覆ってくれるものが多く、耳元にスピーカーがついていて耳に負担がかからない仕様になっているようです。
方法④タイマーをかけて音を止めるようにする

長時間音を聞き続けると、脳が休まらないのでタイマー機能で眠りにつく時間だけ音を流すというのもおすすめです。
熟睡が出来る時間が無いと、体調不良に繋がり免疫力が下がったり、代謝が落ちてダイエットが上手くいかなかったりと、メリットが無いため出来る限り、熟睡時間を設けてあげる事が大切です。
なので、睡眠導入としてタイマーをかけ、眠りにつくまでの時間音楽を聴くのがよいでしょう。
方法⑤スピーカーを使用する

枕の下に置くタイプや、アイマスク型のものなどイヤホンではなく、スピーカーから音楽を聴く事が一番耳に負担がかかりません。
タイマー機能や、リモコン操作が可能なものを使うとより良い睡眠へ繋がりやすくなります。
利用できる状況であれば、イヤホンではなくスピーカーを使う事を視野に入れるのも良いと思われます。
寝ながらイヤホンをするのは危険!

耳へのダメージの事を考えると、やはり直接耳の穴に入れるイヤホンやコードがあるタイプは危険が多いようです。
脳から近い器官なので、死亡に繋がってしまうのも恐ろしく、百害あって一利なしとはこの事です。
しかし、音楽には副交感神経を刺激するリラックス効果がある為、耳に負担がかからないように工夫しながら音楽を聴くのは良い睡眠へ繋がるでしょう。
寝ながらイヤホンで死亡事故は本当だった!!

死亡事故は外国の例でしたが、スマホを充電しながらイヤホンを使用するという、あまりに身近な使用例なだけに注意が必要でした。
また、死亡事故にまで発展せずとも外耳炎や難聴など、寝ながらイヤホンを使う事のデメリットは恐ろしいものです。
リスクを避け、より良い睡眠へ繋げられるよう今回の回避方法をぜひ試してみてください。