【拷問器具】苦悩の梨とは?実は使われていなかったとの噂も調査!

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拷問器具にはいろいろな種類があり、どれも目を覆いたくなる悲惨な物ばかりです。

苦悩の梨もその拷問器具の1種で、形状と残虐な使い方に特徴があります。

ただし、その苦悩の梨は実際に使われていた物ではないという説もあるようです。

では、その苦悩の梨とは、一体どのような拷問器具なのでしょうか?

また、なぜ「苦悩の梨は使われていなかった」と言われるのでしょうか?

想像を超える恐ろしさを持つ苦悩の梨とは?

苦悩の梨は形状と使い方に特徴がある有名な拷問器具の1つです。

では、その苦悩の梨とはどのような拷問器具だったのでしょうか?

苦悩の梨とは?

苦悩の梨は16世紀~18世紀頃にヨーロッパで使われていました。

英語名では「Pear of Anguish」となっていて、英語でも日本語と同じく「苦悩の梨」という意味です。

ただし、英語名では「Choke pear」という呼び名もあり、こちらは「息の詰まる梨」という意味があります。

苦悩の梨は主に自白や自供をさせるための拷問に用いられていたそうです。

その形状が鉄の球体部分とネジの部分の大きく2つで構成されています。

球体状の部分はネジを回すことで開閉し、閉じた状態が梨のように見えることから名前が付いたと言われています。

また、梨部分が開く際に内部から棘や刃が出てくる物もあったようです。

「梨の形には見えない」と思う人もいるでしょう。

苦悩の梨の英語名である「Pear of Anguish」であり、英語で「梨」は「Pear」です。

ここで表されている「梨」はラフランスなどの西洋梨のことであり、日本の丸い梨ではありません。

苦悩の梨の使い方

苦悩の梨は口や肛門、膣などに挿入されます。

挿入後に梨部分が開くことで、口や肛門などの挿入した部位を内部を裂かれます。

また、棘や刃が出てくるタイプであれば、それらが体内を直接傷つけることも可能です。

体が固定されれば、どんなに激しい痛みを体内から与えられても逃げることはできず、苦しくても痛みに耐えるしかありません。

苦悩の梨を使われると…

苦悩の梨の特徴の1つは、体内にダメージを与えるということです。

肛門や膣などに使われた場合は、その内部が傷つくため、表面上は怪我をしてないように見えます。

もし、表面が裂けることがあっても、下着を履けばその傷が隠れてしまいます。

ただし、口に使われた場合は顎の骨は外れ、口が大きく裂けてしまう可能性があるので、その傷は隠すことが難しいでしょう。

また、顎が外れて口が裂けても、それは致命傷とはなりません。

そのため、どんなに痛みが激しくて、苦しくても簡単に命を落とすことはできません。

当然、食事も水分もまともには摂れないので、まさに地獄でしょう。

苦悩の梨が使われた場面

拷問と言えば、スパイや捕虜などから情報を引き出すために行われるものというイメージを持つ人もいるでしょう。

しかし、苦悩の梨の場合は自白や自供させることを目的にした拷問器具です。

そのため、スパイや捕虜など対して行われた拷問とは少し異なった場面で使われていたようです。

神の冒涜

苦悩の梨が使われていたのは16世紀~18世紀頃です。

この時代は宗教が大きな力を持っていて、神の教えに反することは神への冒涜として大罪とされていました。

もし、神への冒涜をしたと判断されると異端審問にかけられ、改宗を命じられます。

その際に、改宗に応じなかった人や、罪を認めなかった人などに対しては拷問が行われたと言われています。

中世のヨーロッパの拷問では睡眠を妨害する異端児のフォークや頭蓋骨を圧迫して破壊するヘッドクラッシャーなどが使われていて、苦悩の梨もそのうちの1つです。

同性愛

中世ヨーロッパの時代では、同性愛は神の教えに反するものとされていました。

当時は神の教えに反することは神への冒涜として大罪でした。

その糾弾として、同性愛者の人たちは苦悩の梨を肛門に挿入される拷問を受けたそうです。

罪を認めれば解放されることもありましたが、外見上は拷問による大怪我はしていないように見えるものの、肛門は破壊されてしまっています。

同性愛者の中にはパートナーとの性行為として肛門を使う人もいます。

そのため、パートナーとの愛情行為ができなくなり、身だけではなく、心まで引き裂かれたしまった人もいるようです。

魔女狩り

中世ヨーロッパで魔女狩りが行われていたことは歴史的にも有名でしょう。

魔女と疑われて捕らえられた女性は、魔女であることを認めさせるために拷問を受けることもあったようです。

その拷問で苦悩の梨が使われることもあったようです。

女性であれば膣に使われることがあり、無事に解放されたとしても性行為や出産はできない状態になったと考えられます。

また、拷問に耐えられず魔女と認めれば処刑されることになります。

そのため、魔女と認めようが、認めまいが、魔女狩りで捕まってしまった時点で悲惨な結果から免れることはできなかったでしょう。

苦悩の梨は実際には使われていない?

苦悩の梨は神の教えに反する行為や魔女狩りなどの場面で使われた拷問器具の1つと言われています。

しかし、その苦悩の梨は「実際には使われていなかったのではないか?」と言われることもあります。

なぜ、苦悩の梨は「使われていない」と言われるのでしょうか?

強度が足りない

苦悩の梨は梨部分が開くことで、体の内部にダメージを与える拷問器具です。

しかし、筋肉の収縮による力は強く、当時の技術では体を裂くほどの強度がある物を作ることは難しかったと言われています。

使っても器具の方が壊れてしまうようであれば、拷問では役に立たないでしょう。

作ることが難しい

苦悩の梨の部分は滑らかで綺麗な形をしています。

しかし、拷問に使うのであれば、わざわざ苦労して滑らかにしなくても、粗く作っても問題はなさそうです。

また、苦悩の梨には作ることが難しそうな豪華な装飾がされた物もあります。

そのため、「本当は拷問器具ではないのでは?」と考える人もいるようです。

効率的ではない

苦悩の梨は梨部分が滑らかになっていて、体に挿入しやすくなっています。

しかし、拷問が目的であれば、逆に粗く作った方が痛みを効率的に与えられるでしょう。

そのため、拷問器具として効率的ないことから「本当は使われていない物だったのでは?」と考える人もます。

医療用の可能性

苦悩の梨は梨部分が滑らかで、体に挿入しやすくなっています。

また、サイズがいろいろとあり、梨部分はゆっくりと開くことができ、開き具合も調整が可能です。

そのため、「麻酔や消毒の技術が十分でなかった時代に、出産に備えて産道を拡張するための医療器具として使われていた」と考える人もいます。

脅しの道具

苦悩の梨は手のひらサイズで携帯が可能です。

そのため、拷問の対象となる人物の操作ををする異端審問官が「人々に拷問の恐怖を連想させて犯罪の抑制するために苦悩の梨を持ち歩いていた」と考える人もいます。

見せつけるための物であれば、拷問器具としての強度や効率性は必要なく、異端審問官が持ち歩くので豪華な装飾があってもおかしくはなさそうです。

苦悩の梨が使われた拷問の歴史も知っておこう

苦悩の梨は体内を破壊する残酷な拷問器具です。

体を固定されてしまえば、どんなに激痛で苦しくても、その痛みに耐えなければなりません。

その苦悩の梨は「実際には使われていない」と言われることもありますが、神への冒涜の罪や魔女狩りなどで拷問が行われたことは事実です。

これらの拷問は悲惨な歴史の1つなので、知識として知っておくようにしましょう。