スマホを充電していて、「あれ?いつもより充電が遅い?」と思ったことはありませんか?
それはスマホが低速充電となっているためです。
なかなか充電が進まないことで「低速充電を普通に戻したい!」と思ってしまいます。
では、どうしてスマホの充電が急に遅くなることがあるのでしょうか?
また、低速充電を解除するにはどうすれば良いのでしょうか?
スマホが低速充電になる6つの原因

スマホの充電が急に遅くなるのは低速充電となっているためです。
では、低速充電はどのようなことが原因でなるのでしょうか?
原因①:充電ケーブルの劣化

充電ケーブルの内部にはいろいろな線があります。
それらの一部が断線していたり、古くなって劣化したりなどすると、本来の力が発揮できずに低速充電となります。
充電ケーブルの表面はカバーで覆われていて、充電ができないわけでもないため、意外と気がつかない場合もあります。
原因②:充電ケーブルの出力不足

家電や車などが製品ごとに性能が異なるように、同じように見えるスマホの充電ケーブルにも違いがあります。
低速充電に影響するのは出力です。
出力が弱いとスマホを充電する力が弱くなるので、低速充電となります。
また、ケーブルとACアダプタが別となっている場合は、ACアダプタの出力が弱い可能性も考えられます。
原因③:変換器を使っている

microUSBからType-Cの変換器を使っている人は多くいるでしょう。
しかし、microUSBのとType-Cのケーブルでは、基本的にmicroUSBの出力の方が小さいです。
そのため、Type-Cのスマホを変換器を使ったmicroUSBのケーブルで充電すると、出力不足で低速充電になります。
原因④:バッテリーの寿命

バッテリーは使うほど劣化していき、充電の減りが早くなったり、低速充電になったりなどします。
また、寿命で限界を迎えた状態で使い続けると、表示上では電池残量が残っているのに急に電源が落ちたり、場合によっては発火する危険性もあります。
同じスマホを長く使い続けている場合は注意が必要です。
原因⑤:本体が高温になっている

スマホを急速充電すると、強い電力をバッテリーに流し込むことになり、本体が熱くなる場合があります。
他にも、ゲームや動画などの負荷の重い処理をしたり、暑い場所で使ったりなどしたときにも、スマホは熱くなる場合があります。
手で触ってわかるほど発熱をして、焦った経験をしたことのある人もいるでしょう。
しかし、スマホは熱くなりすぎると、自ら力を抑えるモードに入って、発熱を抑える機能があるので、必要以上に心配する必要はありません。
ただし、力を抑えるモードに入ることで、処理能力が落ちてゲームや動画の映像がカクついたり、ダウンロードが遅くなったりなどします。
低速充電にもなるのも、力を抑えるモードに入った影響の1つです。
充電をやめる必要はありませんが、発熱中のスマホを操作すると処理でさらに発熱してしまいます。
発熱はスマホの負担になり、寿命を縮めるので、熱くなったときは触らずにそっとしときましょう。
原因⑥:電池が残っている

電池残量が十分に残っているのに充電をすると、過充電となってしまい、バッテリーに負担をかけてしまいます。
そのため、スマホには電池残量が多いときに充電をすると、自ら低速充電にしてバッテリーへの負担を減らす機能があります。
10%から20%までの充電速度と、90%から100%の充電速度に違いを感じたことはありませんか?
それはスマホが自ら充電速度を抑えているためです。
スマホに低速充電が必要な理由

スマホが低速充電になると「もっと早く充電してほしい」と思ってしまうこともあるでしょう。
しかし、低速充電になるときには、低速充電にしなければいけない理由があります。
では、その理由にはどのようなものがあるのでしょうか?
また、通常の充電と低速充電は見分けることはできるのでしょうか?
スマホを長く使うため

スマホが自ら力を抑えて、あえて低速充電になることもあります。
自ら低速充電にする主な理由は、発熱や過充電を抑えたりなどです。
また、これらは本体やバッテリーなどに負荷をかけない目的もあります。
負荷を減らすことで劣化を軽減し、スマホを長く使えるようにしてくれています。
低速充電を見分ける方法

スマホによっては「低速充電中」と画面に表示されるものもあります。
それ以外では、充電速度を測ってみると良いでしょう。
5分~10分ほどで、どのくらい充電が進むのか確認しておきましょう。
普段がどのくらいの速さで充電されているかを把握しておくことで、普段より充電が遅い場合に低速充電されていると判断できます。
電圧や電流を計測する

少しお金をかけてでも、「低速充電の判断を確実にしたい」という場合はUSBタイプの電圧・電流チェッカーを購入すると良いでしょう。
スマホの充電端子に電圧・電流チェッカーを挿して、その電圧・電流チェッカーに充電ケーブルを挿すと、電流や電圧などを測定してくれる簡単タイプがおすすめです。
安い物であれば500円ほどで購入できるので、試しに使ってみても良いでしょう。
スマホが低速充電にしない予防法・解除法

スマホが自ら低速充電にするのは、負荷を軽減するためです。
負荷がかかれば、それだけスマホの寿命を縮めてしまうことになります。
そのため、できれば低速充電にならないようにしてあげることが望ましいです。
では、低速充電にならないための予防法や、低速充電になったときの解除法などにはどのようなものがあるのでしょうか?
予防法①:純正の充電ケーブルを使う

充電ケーブルは出力が足りなかったり、変換器を使っていたりなどすると、低速充電になる場合があります。
そのため、充電ケーブルは使っているスマホに適した物を選ぶ必要があります。
しかし、スマホの仕組みや電流などを理解するには、複雑な知識が必要です。
自分の使っているスマホには、どの充電ケーブルが適しているのかを判断することが難しいこともあるでしょう。
そのような場合は、スマホに合わせて作られている純正の物を使っておくと安心でしょう。
もし、合わない物を使っていると、基盤や端子に負担がかかって、故障の原因となることもあるので注意が必要です。
予防法②:コンセントから充電する

スマホの充電をPCで行う人もいるでしょう。
しかし、スマホとPCを接続すると、いろいろな通信を行ってしまいます。
データのやり取りなどを行う場会うには便利ですが、通信を行うことで充電しながら電池も消費してしまいます。
そのため、充電だけが目的であれば、余計な処理が動いて電池を消費しないようにコンセントから行う方が効率が良いでしょう。
予防法③:充電中は操作しない
充電をしているときにはバッテリーが熱を持ちやすいです。
その充電中に、さらにゲームや動画などの処理を行わせると、さらに発熱してしまいます。
発熱は低速充電の原因になります。
また、スマホの発熱は寿命を縮めてしまうので、充電中はなるべく触らないことが望ましいでしょう。
予防法④:とりあえずの充電をやめる

家に帰ったら電池の残量に関係なく、とりあえずスマホを充電するという人は多いです。
また、そのまま翌朝まで充電したままという人も多いでしょう。
スマホには過充電を防いでくれる機能もありますが、必要以上の充電を毎日繰り返せばバッテリーに負担がかかります。
バッテリーが劣化すれば低速充電するようになってしまいます。
また、バッテリー交換やスマホの買い替えも検討しなければいけません。
そのため、とりあえずの充電はやめて、必要なときに、必要な分の充電をするようにしましょう。
解除法①:劣化部品を交換する

ケーブルやバッテリーなどの部品の劣化が低速充電の原因であれば、その部品を交換しましょう。
部品を交換することで正しく性能を発揮でき、低速充電が解除できるでしょう。
ただし、どの部品が劣化しているかは素人では判断が難しい場合もあります。
判断ができない場合には、ショップに行って相談すると良いでしょう。
解除法②:本体を冷ます

スマホは発熱すると、自ら力を抑えて低速充電になる場合があります。
熱が原因であれば、スマホを冷ませば通常の性能に戻って、低速充電も解除されます。
ただし、スマホを冷ますために、保冷剤に乗せたり、冷蔵庫に入れたりなどしてはいけません。
急激な温度変化は結露を起こします。
そのため、スマホ内部が濡れてしまい、故障の原因となってしまいます。
スマホを冷ますには、涼しい場所に置いて、触らないようにしましょう。
少しでも早く冷ましたいのであれば、スマホ用の冷却ファンを使うと良いでしょう。
解除法③:再起動する

スマホは電源を入れっぱなしという人も多いです。
スマホを長く起動させっぱなしにしていると、内部でエラーが起こることもあります。
見た目や操作には影響がないように見えて、実は少し処理能力が落ちていたり、電池の消費が大きくなっていたりなどすることもあります。
また、エラーが低速充電の原因となることもあるでしょう。
ただし、軽いエラーであれば、スマホを再起動して内部の処理や設定をリセットすることで直るものがほとんどです。
そのため、ケーブルの劣化や発熱などの低速充電の原因が見当たらない場合には、再起動を試してみても良いでしょう。
エラーが原因であれば低速充電が解除されることがあります。
低速充電を普通に戻したい場合はまず原因を知ろう

急に充電速度が落ちると「早く充電してほしい」と困ってしまいます。
ケーブルやバッテリーの劣化などが原因であれば、低速充電を解除するには部品を交換しなければなりません。
また、低速充電はスマホが負荷を抑えるために、あえて行っている場合もあります。
その場合は、そっとしておく方が良い場合もあります。
どのような対処をするにしても、まずは原因を把握しないといけないでしょう。
そのため、どのようなときにスマホが低速充電になるのかを知っておき、低速充電になったときにその原因を把握できるようにしておきましょう。