「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ」の元ネタの真相がヤバい?

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「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ」は、ある漫画の有名なセリフです。

その漫画は「ONE PIECE」ではありません。

「あれ?そうだっけ?」と思った人もいるでしょう。

実は、このセリフが有名になった理由は少し特殊です。

では、このセリフはどの漫画の、どのキャラクターが言ったものなのでしょうか?

また、どうして有名となったのでしょうか?

「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ」とは?

「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ」は、漫画「ONE PIECE」に登場したわけではなく、主人公のルフィのセリフでもありません。

しかし、このセリフがルフィのものと勘違いしている人もいるようです。

では、このセリフはどの漫画に登場したのでしょうか?

問題の1コマ

こちらが「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ」の元ネタとなった漫画の1コマです。

「やっぱりルフィのセリフだった」と思った人はいませんか?

このキャラクターはルフィに似ていますが、実は別の漫画のキャラクターで「ONE PIECE」とは無関係です。

ちなみに、ルフィは作中でこのセリフを言ったことはありません。

ルフィのセリフと勘違いされている?

「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ」と叫んでいるキャラクターはルフィに似ています。

そのため、ネットではルフィの画像にこのセリフをはめ込んだコラ画像がネタとして出回りました。

いかにもルフィが言いそうなセリフで、セリフがバッチリ当てはまるシーンもあったことから、本物の「ONE PIECE」の1コマと勘違いする人もいたようです。

また、元ネタとなった漫画も有名ではありますが、「ONE PIECE」ほどの絶大な人気には及んでいませんでした。

元ネタ漫画の印象が「ONE PIECE」よりも薄かったことも、ルフィのセリフと勘違いした人を増やした要因の1つとなっているようです。

作品名は?

ルフィに似ているキャラクターは漫画「ツギハギ漂流作家」の主人公である「吉備 真備」です。

「ツギハギ漂流作家」は週刊少年ジャンプで2006年10号から同年30号まで連載されていました。

内容は特殊能力系のバトル漫画です。

週刊少年ジャンプで連載されていたこともあり、作品名を知っている人もいるでしょう。

しかし、連載期間が短かったため、どうしても「ONE PIECE」と比べると認知度は劣ってしまいます。

作品全体の印象は?

例のセリフの1コマはルフィによく似ていました。

しかし、作品全体の印象では全部がそっくりというわけではなく、どことなく似ている部分もあるという印象を受ける人が多いようです。

現在では非常に多くの作品があり、完全なオリジナル作品を作ることは難しくなっています。

また、他の漫画家の影響を受けることもあるでしょう。

そのため、漫画「ツギハギ漂流作家」は、「たまたま似ている部分があったり、影響を受けて作風に取り入れている作品」という意見を持つ人もいるようです。

ただし、「キャラが他の作品のキャラに似ている」「作風が他の漫画に似ている」など、厳しい意見を持つ人もいます。

その厳しい意見が多かったためか、「ツギハギ漂流作家」は短い連載期間で打ち切りとなりました。

実はルフィも言っていた?

ルフィは作中でコラ画像の元ネタのセリフを言ったことはありません。

しかし、漫画とは別の場所でルフィがこのセリフを言ったことがあります。

では、どこでルフィは「ツギハギ漂流作家」のセリフを言ったのでしょうか?

ゲームのセリフで登場

ルフィが「ツギハギ漂流作家」のセリフを言ったのは2014年にPS3、PS Vita用ソフトで発売された「J-STARS Victory VS」です。

このゲームではジャンプの人気キャラクターが多数登場する対戦型格闘ゲームで、ルフィも参戦しています。

ゲーム内のキャラクター図鑑では、各キャラクターのモデルを見たり、名言ボイスを聞けたりなどします。

そのキャラクター図鑑で、ルフィのボイスに「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ」が収録されました。

作中では言ったことのないセリフでしたが、コラ画像で有名となったことで逆輸入される形でルフィのセリフとなりました。

ファンの反応は?

公式がネットでのネタを逆輸入したことはファンの間で話題となりました。

ただし、「遊び心がある」などのセリフを喜ぶファンだけでなく、「ルフィのセリフじゃないのに…」などとガッカリしたファンもいたようです。

また、「運営の本家のセリフと勘違いしたのか?」などと思った人もいたようです。

しかし、さすがに大きなタイトルのゲームで、ルフィという看板キャラクターのチェックをおろそかにすることは考え難いでしょう。

今でも聞ける?

発売から約3カ月後に行われたアップデートで、例のセリフは差し替えられました。

そのため、今ではゲームでルフィは「ツギハギ漂流作家」のセリフは言いません。

ゲーム内でルフィのボイスに「ツギハギ漂流作家」のセリフが入っていたのは、公式があえて入れたのか、ミスであったかは不明です。

しかし、アップデートで削除したことから、セリフに問題があったと判断したことはわかります。

似た漫画はどのような問題がある?

漫画を読んでいると、「あれ?このシーンは別の漫画で見たことがあるなぁ」と感じることもあるでしょう。

漫画などの作品では、ときどきパクリやトレースなどの問題が取り上げられ、作品や作者が炎上することがあります。

しかし、似ているシ-ンが登場しているにもかかわらず、何も問題視されない漫画もあります。

では、作品におけるパクリの境界線はどのようになっているのでしょうか?

また、パクリには具体的にどのような問題が発生するのでしょうか?

パクリは違法

作品は創り出した人に著作権があります。

そのため、他人の作品を真似して、それを自分の作品とすることは著作権の侵害となります。

ただし、著作権の侵害は親告罪となっていて、被害者が訴えなければ罪に問われることがありません。

パロディやオマージュは?

パロディやオマージュも他人の作品を真似た作品になります。

しかし、これらの場合は元ネタがハッキリとわかるようになっていることが多いです。

そのため、著作権を持つ側が「自分の作品を使ってくれた」などと黙認してくれています。

著作権の侵害は被害者が訴えないと罪に問われないので、黙認してもらうことで基本的にパロディやオマージュは成立しています。

ただし、作品を汚すようなパロディやオマージュをした場合には、元ネタの作者から著作権侵害を訴えられる恐れはあるでしょう。

また、悪質性が高ければ被害者が訴えをしなくても、罪に問われることもあります。

問題のないパクリがある?

他人の作品を真似て、自分の作品とすればパクリになります。

しかし、いくつか例外もあります。

著作権がないもの

著作権が発生しないものは真似てもパクリにはなりません。

プロのカメラマンがモデル・衣装・スタジオセットなどを用意して撮影した画像には創作性があるので著作権が認められるでしょう。

しかし、有名な観光地を撮影しただけのものであれば創作性が認められないので、画像を参考に風景画を描いてもパクリにはなりません。

ただし、1つの画像をそのまま真似て自分の作品にしてしまうと、トレパクとして叩かれる可能性はあります。

そのため、法的には問題ありませんが、モラルの問題を問われる可能性はあるでしょう。

著作権切れのもの

著作権は作者が亡くなって70年で失われます。

著作権が切れれば、著作権のない作品となります。

そのため、著作権切れした作品を真似ても著作権侵害にはなりません。

発表しない

練習などの目的で著作権のある作品を真似て作品を作ったとしても、その作品を世に出さなければ問題はありません。

ただし、今ではSNSで作品が手軽に公開できる時代です。

何気なく練習中の絵をアップすると、著作権侵害となる恐れもあるので注意しましょう。

「何が嫌いかより何が好きかで自分を語れよ」の元ネタも読もう

「ツギハギ漂流作家」はキャラクターがルフィに似ていて、それっぽいセリフを言ってしまったために、ネットでネタ扱いされてしまいました。

また、セリフの1コマを切り抜かれて、作品全体が「ONE PIECE」にそっくりと思い込んでいる人もいるようです。

漫画は1コマで判断できる作品ではありません。

そのため、セリフに興味を持ったのであれば、元ネタの「ツギハギ漂流作家」を読んでみましょう。

想像とは違った印象を受ける可能性があります。