皆さんは便秘が原因で死亡してしまった、21歳の女性をご存じでしょうか?
たかが便秘と思い市販薬でしのぐ方は多いと思いますが、この女性もそうだったようで病院の受診をしなかったそうです。
特に男性と比べ女性は便秘になりやすく身近に感じている方もいるかもしれませんが、その便秘には実は注意が必要かもしれません。
今回は奈良便秘のトラウマ級のエピソードから便秘の怖さを見ていきましょう。
奈良便秘21歳とは?検索してはいけない言葉?
奈良便秘21歳とは、便秘を甘く見てしまいあまりに悲惨な最期を迎えてしまった女性の腸の解剖写真が出てくる為、検索してはいけない言葉とされています。
検索してはいけない言葉アットウィキでは、危険度3と認定されています。
女性は一体どのような経緯で、このような最期を迎えてしまったのか見ていきましょう。
奈良便秘21歳とは?
1998年に21歳の女性がトイレの前で亡くなっているのを、学校から帰宅した弟に発見されました。
なんとその女性は1年間も便通が無く、市販薬を飲み改善しようとしていたそうです。
女性の体格は身長158㎝・体重47.6㎏で死亡解剖の結果、女性の腸の中には6.7㎏もの便が溜まっており、体重に対して便がかなり溜まっており便秘が原因で死亡したことが分かります。
肛門近くには水分が全くない状態でコンクリートのような硬さになっている便が、数十センチ溜まっていたようです。
遺体発見時の女性の爪には便が付いており、必死に掻き出そうとした形跡がありとても苦しかった様子が伝わります。
【閲覧注意】「奈良便秘21歳」の解剖画像がグロイ?
検索してはいけないとされる理由として、女性の腸の解剖画像がモザイク無しのものが検索結果として出てくる為とされています。
写真から分かる事は、妊娠後期の妊婦の様にみぞおちから恥骨辺りまで、ガスが溜まり膨れ上がってしまった腹部や、破裂しなかったのが奇跡ともいえる程に膨れた大腸がそのままの状態と、開かれた状態の写真が載っています。
腸内の一部も壊死していたという非常に恐ろしい画像なので、苦手な方は閲覧を控えた方がいいかもしれません。
奈良の21歳の女性が便秘で死亡した経緯とは?
女性は便秘で市販薬の下剤を常用していたのですが、医師の診察は受けていなかったそうで、1年間便通が無いまま私生活を送り、死亡する2日前まで出勤していたそうです。
亡くなる前日は仕事が休みで、風邪のような症状と腹痛を家族に訴えており、昼食と夕食を取らず自宅で療養をして、当時の朝食も取らずトイレ前で息を引き取ってしまったようです。
その後学校から帰宅した弟が死亡している女性を発見し、死亡解剖する流れとなったそうです。
便秘を甘く見てはいけない!
女性に多く、あまりにも身近な存在になりつつある便秘ですが、その実態は放置するととても恐ろしい結果を招く状態なのです。
放置した結果、「腸閉塞」や「大腸がん・直腸がん」に「卵巣腫瘍」などの病気に繋がる事があり、今回ご紹介した女性も放置した結果、腸閉塞になり亡くなっています。
ダイエットや老化による腸の蠕動(ぜんどう)運動が弱まると便秘に繋がりやすいので注意が必要です。
便秘が重症になったときの症状4選!
気づいたら、もう1週間近く便が出ていないと焦ってしまう時があると思います。
便が出ないまま放置してしまうと重症化する可能性があり、そうなった場合どのように解消していけばよいのでしょうか。
症状別に詳しく確認していきましょう。
症状①お腹がパンパンに張って苦しくなり嘔吐することもある
肛門付近で便が詰まってしまうと、腸も順番に詰まってきてしまい出口を失ってしまった便やガスが溜まり、お腹がパンパンに張ってしまう事で苦しくなることがあります。
その結果、食欲が落ちたりゲップが出たり吐き気が出てきてしまい、実際に嘔吐してしまう事もあるそうです。
お腹が張るなと感じたら、便秘解消の行動をとる事が大切です。
市販の薬に頼るのも良いですが、解消しないようなら早めに医師の診察を受けることをおすすめします。
症状②体臭が便の匂いになる
腸に溜まり古くなってしまった便は悪玉菌が繁殖し悪性ガスが発生し、おならがくさくなったりしてしまいます。
また悪性ガスを発生させる以外にも有害物質を産出し、腸壁を攻撃して腸の動きが弱まりより便秘に繋がったりもするそうです。
その結果、腸内に充満した悪性ガスがすべての細胞に染み込んでいき、体臭や口臭までもが便のにおいになってしまいます。
この状態になってしまったら早急に病院に行くようにしてください。
症状③下剤が効かない
便秘に悩み下剤を飲んでいる方で、
- なかなか便が出ないから毎日飲んでいる
- 通常の量じゃ効かないから多めに飲んでいる
といった方は「下剤依存症」になっているのかもしれません。
自然な排便ではなく、一時的に排便を促す下剤は便を出す為の腸の動きを妨げてしまい、最終的に脳への便意や排便の指令が行かず、便秘に繋がってしまう悪循環を作り出してしまいます。
下剤が効かなくなってきたと感じている人は医師へ相談するようにして下さい。
症状④免疫力が低下して病気にかかりやすくなる
免疫力を高める為には腸内環境を整えてあげる事が大切です。
その為便秘で、悪玉菌が繁殖してしまうと腸管免疫というウイルスの侵入を防ぐ働きが機能しなくなってしまうので、免疫力が下がり病気にかかりやすくなってしまいます。
また、免疫力が下がる以外にも肌荒れや、自律神経の働きの低下などを引き起こしてしまう事があり注意が必要です。
健康になるためにはまず腸から整えると言われるように、腸の健康は非常に重要です。
便秘の改善方法3選!早めの病院受診が大切!
肌荒れや免疫力が下がったり最終的に命にかかわる病気にも繋がってしまったりと、慢性的な便秘がとても恐ろしい事が判明しました。
では具体的にはどのように改善していけばよいのでしょうか。
ここからは自力で改善する方法や、病院受診など便秘の改善方法を3つ見ていきましょう。
方法①便意を我慢しない
便意を我慢してしまうと、排便を促す為の感覚が衰えていってしまい便秘に繋がってしまいます。
なので便意がある時可能な限りその時にトイレに座る習慣をつける事が大切ということです。
また腸を直接マッサージなどで刺激してあげる事も便意に繋がる為、合わせて習慣化していくといいかもしれません。
方法②食生活や生活習慣の改善
便は水分を多く含んでいるとスムーズに排便できる為、普段からあまり水分を摂らないという人は多めに水分を摂ったり、食物繊維を多く含む食材を取り入れたバランスの良い食事をとる事が大切です。
食物繊維にも、腸内環境を整えてくれる「水溶性食物繊維」や便を増して腸の動きを促す「不溶性食物繊維」をうまく取り入れていくことも大事です。
またストレスなどで腸の動きが弱くなったりする事もあるので、副交感神経を刺激してリラックスできる環境を整えてあげる事も同じく大切なことです。
方法③病院を受診する!
市販薬はドラッグストアなどで簡単に手に入れる事が出来ますが、やはり病院へ受診し的確な治療を受ける事がより改善への近道となります。
便秘で悩んでいるのが妊婦さんや産後すぐのママ、赤ちゃんの場合はかかりつけの産婦人科や小児科を受診しましょう。
それ以外の方は消化器内科か内科への受診がおすすめです。
個人差があると思いますが、便秘が4日以上続いた場合はできるだけ早めに受診するようにしましょう。
思わぬ病気が隠れていることも?
検査結果では異状なしと診断されても、便秘や下痢の症状が慢性的に続いてしまう症状がある方は、思いもしない病気が隠れている可能性があります。
20~40代に多く見られ日本人の1割が「過敏性腸症候群」という病気に悩まされているそうです。
男性は「下痢」、女性は「便秘」や混合型が多く発症原因は不明ですが、便秘と同じく「生活習慣」や「食事療法」が大事になり最後に個人に合わせた「薬物療法」になります。
少しでも思い当たる方は、医師に相談する事をお勧めします。
「奈良便秘21歳」はとても身近で怖いものだった!!
いかがでしたでしょうか?
たかが便秘、されど便秘と侮れない恐ろしい身体からのSOSなのかもしれないと思うと、早めの改善が大切だと気づかされます。
毎日の事なのでストレスなく、スムーズに排便し健康状態を維持していく事が大事ですね。
相談しづらいナイーブな事で、亡くなってしまった女性も相談出来ず悲惨な最期になってしまったと思いますが、恥ずかしがらず専門家への相談が大切ということを覚えていて下さい。