国民的アニメドラえもんの幻の最終回と言われている「行かなきゃ」。
30年近く前に放送があったと噂され、今もなお都市伝説としてネットで語り継がれています。
藤子・F・不二雄先生の死と深く関わっていると言われている「行かなきゃ」ですが、実際に見た人がいるのでしょうか。
実際に見た!と証言している人たちはどのような感想を持ったのでしょう。
当時ドラえもんを放送していたテレビ朝日は、この放送について身に覚えがないとコメント。
しかし、目撃情報が数多く残っているのも事実です。
都市伝説と言われている「行かなきゃ」の真相に迫っていきましょう!
目次
行かなきゃとは?不可解で怖すぎる真相とは?
「行かなきゃ」とは深夜に突如流れたアニメドラえもんのタイトルを指します。
実際の映像を見た人の話で共通しているのは、のび太が「行かなきゃ」というセリフを発していることです。
原作者の藤子・F・不二雄先生が亡くなった1996年9月23日に放送されたと言われており、多くの謎を残す回となりました。
行かなきゃとは?
のび太とドラえもんの夢のある日々を描いた「ドラえもん」は多くのストーリーを生み出してきました。
そんな中「行かなきゃ」の回には不可解な点が多々あります。
- 通常の子ども向けアニメとして描かれているような明るいストーリーではない
- 普段と違う放送時間
- 映像を見た人が複数いる
- 内容にいくつかパターンがある
- 実際の映像が残っていない
中でも特に奇妙なのが内容と放送時間です。
のび太ではなく藤子・F・不二雄先生の声だった?
当時の声優は、2005年まで野比のび太役を務めた小原乃梨子さんでした。
しかし実際の映像を見た人の証言では「行かなきゃ」は藤子・F・不二雄先生の声だったそうです。
「行かなきゃ」というセリフが入っていたことと同様に、複数の目撃談で共通しています。
行かなきゃのストーリーとは?
実際の映像を見た人によると、黒い背景の画面に一人で歩き続けるのび太の背中が映し出されたそうです。
10分間ひたすら無言でBGMもありません。
ふと立ち止まり、振り返ったのび太が「行かなきゃ」とつぶやいて映像は終わります。
いくつかパターンがある中で一番有名な説です。
突然深夜に放送された
アニメドラえもんの通常の放送時間は金曜の夜7時からでした。
この回においては深夜の午前2時に、オープニングもエンディングもなく突然始まったとされています。
藤子・F・不二雄先生の追悼で深夜に?
藤子・F・不二雄先生は1996年9月23日の午前2時10分に亡くなられています。
実は「行かなきゃ」の放送時間とほぼ同じ時刻です。
このことから先生への追悼の意を込めて放送したのではないかという説も出てきていました。
【目撃証言】ドラえもん「行かなきゃ」を見た人の感想9選!
都市伝説になるほど多くの目撃証言が出回っており、その内容は多岐に渡ります。
実際の映像を見た人の話で有名な説や、目撃談を再現した動画、感想について9つまとめました。
別れを告げるようなストーリーはまさしく最終回と呼ぶに相応しいものとなっています。
感想①暗闇の中を歩いていく説
のび太が暗闇の中を延々と歩いていくパターンが「行かなきゃ」の通説となっています。
画僧の中ののび太は、肩を落としながら真っ暗な中をひたすら背中を向けて歩いていくのだとか。
10分ほどその映像が続き、最後にぼそっと「行かなきゃ」とつぶやくのです。
この時、のび太がスケッチブックを持っていた、という人もいます。
少々不気味さを感じたという人もおり、多くの人がこのバージョンを見たといっていました。
感想②みんなと一緒に迎える最終回説
10分ほどのび太が背中を向けたまま歩いていくところは、初めの目撃談と変わりません。
やがていつものび太たちが遊んでいる空き地にたどり着くとメインキャラクターたちが笑顔で出迎えます。
のび太は「行かなきゃ」という言葉を残して、みんなの元へと走っていくのでした。
メインキャラクターの中には出木杉くんもいたとされています。
こちらは少々明るさを感じるストーリーとなっているようです。
感想③原作者から視聴者へのメッセージ説
のび太はドラえもんの道具を使わず、ジャイアンとの喧嘩に立ち向かっていきます。
ドラえもんは感動し、勇姿に心を動かされたジャイアンはのび太と仲直り。
それからのび太が振り向いてメッセージを残します。
その内容は「見る人に希望と夢を与える役目を終えたので行かなきゃいけない」といったものでした。
のび太の姿を借りた藤子・F・不二雄先生からの、視聴者に向けた言葉のようにも感じ取れます。
感想④のび太ではなく藤子・F・不二雄先生の声だった?
野比のび太は、藤子・F・不二雄先生が学生時代の自分を元にしたキャラクターです。
声優さんではなく先生ご本人の声だったのは、のび太というキャラクターを通してお別れの言葉を伝えたかったからかもしれません。
声だけに留まらず振り返った途端、藤子・F・不二雄先生の姿になったという説もあります。
感想⑤行かなきゃ再現動画?!
「行かなきゃ」の実際の映像は残っていませんが、特に有名な目撃談を再現した動画がYouTubeに上がっていました。
10分57秒ほどのところで、振り返ったのび太の泣き顔が大きく映し出され「行かなきゃ」と低い声で言います。
のび太の声ではなく藤子・F・不二雄先生の声として動画でも再現されているようです。
イラスト自体は怖く描かれていないものの、ホラーっぽい演出が少しでも苦手な方は注意して観てください。
感想⑥ドラえもんのNG・カットシーンの誤放送?
支離滅裂な謎の回「タレント」などドラえもんの都市伝説は他にもありますが、そちらと同様にNGシーンやカットシーンの誤放送だったのではないかとされる説が浮上しています。
また映像が流れた時間が10分程度と短かったため、使われなかったシーンが流れてしまったのではないかという考察もあるようです。
感想⑦のび太とドラえもんの掛け合い
「行かなきゃ」を見たという人の中には、のび太とドラえもんの会話があった、という人もいました。
最初にスケッチブックを持ったのび太が歩いており、ドラえもんが追いかけてきます。
「もう行ってしまうの?」というドラえもんの問いかけに「もう行かなきゃ」と答えるのび太。
すると、突然のび太は藤子・F・不二雄先生の姿に変わるのだとか。
のび太の持っていたスケッチブックがとても意味深です。
のび太は藤子・F・不二雄先生の化身だったという事でしょうか。
感想⑧ドラえもんからのお礼の言葉
「行かなきゃ」には、ドラえもんが藤子・F・不二雄先生に「ありがとう」と言った、という感想もあります。
藤子・F・不二雄先生の学生時代が、のび太のモデルです。
そののび太が藤子・F・不二雄先生の姿に戻って、ドラえもんがお礼を言うのです。
藤子・F・不二雄先生は「こちらこそ」と返したと言われています。
とても気になる内容ですが、夜中に唐突に放送されたといわれており、録画していた人はいなかったようです。
感想⑨大人になるためのお別れ
「行かなきゃ」を別の視点でとらえた人もいるようです。
この「行かなきゃ」という言葉には、子供から大人へ進まなきゃいけないという意味があるといいます。
藤子・F・不二雄先生の死のすぐ後に流されたといわれている「行かなきゃ」は、子供たちが大人に向かう時だ、という藤子・F・不二雄先生の最後のメッセージだったと考えられているようです。
行かなきゃは本当に放送された?ある事実が発覚!
様々な憶測と内容がまことしやかに囁かれ都市伝説となった「行かなきゃ」ですが、結局のところ真相はどうなのでしょうか。
この度、ネットを揺るがす新事実が明らかになりました。
今度は放送自体にまつわる謎に迫っていきます。
数日後に別ストーリーが放送された説
暗闇の中をのび太が一人で歩いていく映像が放送された数日後に、ジャイアンとの喧嘩後にメッセージを語る映像が流れたとの報告もありました。
こちらのパターンも深夜に放送があったとされています。
いずれかの内容が1日で放送されたのではなく、数ある目撃談は別日に放送されたものである可能性が出てきました。
藤子・F・不二雄氏が事前に放送を希望していた?
藤子・F・不二雄先生の訃報が報道されたのは23日の翌日です。
逝去の3日前に倒れ、家族に看取られるその時まで目覚めることがなかったと言います。
亡くなる前から肝臓の病気を患っており、長い間入院していた時期もあったそうです。
このことから死期を悟った本人がテレビ局に放送を依頼していたという噂があります。
テレビ朝日は放送を認めていない
しかしアニメドラえもんの放送局であるテレビ朝日は、取材に対して「放送の事実はない」と答えたことが発覚しました。
これだけ騒がれていて今までに問い合わせがなかったとは考えにくいですが、改めてメディアが取り上げたことにより1つの解答が出たことになります。
実際の映像がどこにも出回っていなかった理由も頷けます。
真相は分からずのまま、都市伝説となっている
それでは、今日まで耳にした証言の数々はいったい何だったのでしょう。
「行かなきゃ」の実際の映像を見た人は本当にいるのでしょうか。
他のアニメ放送回の話が間違って伝わってしまったにせよ、話に尾ひれがついてしまったにせよ、たくさんの人が目撃談を語った事実は変わりません。
謎が深まるばかりです。
行かなきゃ放送の否定は都市伝説の終わりとなるか、それとも
テレビ局の回答により文字通り幻となった最終回「行かなきゃ」。
それでも今まで都市伝説が語り継がれてきたのは、ドラえもんと藤子・F・不二雄先生が愛されている証拠です。
あなたは一連の都市伝説をどのように捉えますか?