パン君は、2001年10月1日に生まれたチンパンジーで、幼児期に日本テレビのバラエティー番組「志村どうぶつ園」で天才チンパンジーとして人気を集めました。
志村けんとの接し方も話題を呼び、もはや人間のように賢くておとなしい様子でした。
しかし、そんなパン君が事件を起こしてしまい、「殺処分で死んだのでは?」と噂されています。
凶暴化したパン君は死亡したのか、事件について真相を詳しく見ていきましょう。
パン君は現在、事故を起こして殺処分で死亡?
人間を襲った動物が殺処分を受けるというのは、日本だけではなく世界で見ても珍しいことではありません。
チンパンジーのかわいらしい姿からは想像もつかないような凄惨な事件を起こしたことは事実です。
パン君が事件を起こしたと話題になれば、「殺処分になるのでは」と噂されるのも無理はないでしょう。
果たして、パン君はどのような事件を起こし、どのような待遇を受けたのでしょうか。
パン君は殺処分で死亡?
どうやら殺処分は、動物の習性や人間性への危険性を考慮したうえで行われるようです。
パン君は噂にあるような殺処分で死亡はしておらず、現在も「阿蘇カドリー・ドミニオン」でパン君の姿を見ることが出来ます。
つまり、パン君は現在も生きており殺処分は受けていません。
しかしパン君の事件でもし襲われた方がもし死亡していたならば、殺処分は免れなかった可能性があるでしょう。
パン君が起こした事件が起きた理由3選!真相を調査
テレビで一躍人気者になったパン君が、事件を起こしてしまった理由は何だったのでしょうか。
どうやら、以前よりパン君のテレビ出演を危惧する声もあったようです。
パン君による事件の概要と気になる原因と、その後を見ていきましょう。
パン君による女性襲撃事件とは
凶暴化したパン君による女性襲撃事件とは、2012年9月6日のことです。
いつも通りにパン君はステージでお客さんにパフォーマンスをしていましたが、その公演が終わると同時に舞台袖にいた女性飼育員に襲いかかったのです。
襲われた女性は、なんと顔や体を縫う全治2ヶ月の大怪我をしました。
被害者の顔がザクロ状態になった?!動画はある?
被害に遭われた女性飼育員の顔がザクロ状態になったという噂もあります。
公演の舞台裏ということもあり、当時の動画などは残っておらず真相は不明ですが、全治2ヶ月の大怪我・かつ顔も縫ったようなので、ザクロ状態とは言わずともひどい傷を負ったことは間違いないでしょう。
チンパンジーの握力は赤ちゃんのときですら70キロ~80キロ・大人のチンパンジーだと300キロ近くにもなるようですから、襲い掛かられたら軽傷では済まないことがわかります。
パン君事件が起きた理由3選!繁殖期前の凶暴化が原因?
それでは、なぜパン君は残酷で恐怖とも言える事件を起こしてしまったのでしょうか。
どうやら繁殖前の凶暴化や、チンパンジーの生来の特徴が影響しているようです。
この事件が起きてしまった理由になりそうなものを3つ見ていきましょう。
理由①パン君の性成熟
1つ目の理由は、パン君の性成熟です。
チンパンジーは、繁殖期に向かうとメスへの優位性を示すため攻撃的になってしまいます。
パン君は普段から人間との関わりが多かったために、人間の女性に対して凶暴な本能が出てしまったのではないでしょうか。
理由②パン君のストレス
2つ目は、パン君のストレスによるものです。
パン君は長くテレビの人気者として、活躍してきました。
ですが、チンパンジーは本来4足で歩く生き物なのにもかかわらず、テレビでは2足歩行がよく見られました。
野生のチンパンジーは2足歩行をほとんどしません。大人のオスが、自分の力を誇示したいときに、身体を大きく見せようと2本足で立ったり、数メートル走ったり歩いたりすることがありますが、それくらいです。チンパンジーの自然な歩き方は、握りこぶしを地面につけて4本足で歩く“ナックルウォーク”という歩き方です。
引用:週刊女性PRIME
チンパンジーが2足歩行をするときは、自分の力を誇示するときだそうです。
どうやら2足歩行はテレビ上の演出指示であったことがわかります。
理由③成人化したチンパンジーは危険
3つ目は、成人化したチンパンジーは危険であることです。
チンパンジーは本来、単独行動ではなく集団で生活する動物ですが、成長したオスは他の群れのチンパンジーと激しくやり合う”同族殺し”をすることで知られているほどです。
そのため、幼少期は人に懐きますが大人になると群れを襲ったり人間を襲うことがあります。
パン君も大人になるにつれ本能が出たのかもしれません。
パン君の女性襲撃は予想できた?
チンパンジーによる事故が起きることは想定できたことだとする専門家もいます。
国内の霊長類学者らによる研究団体が、パン君の「極端な擬人化」などへの演出方針の見直しを求めていた経緯があるほか、過去には動物園側に行政指導も入っていたというのです。
というのも、”チンパンジーは5歳を過ぎたあたりから凶暴化する”とされており、実際に海外でペットのチンパンジーに顔を食いちぎられるという事故がしばしば起きていたようです。
しっかりと危険性を知り予測できていたとするなら、今回の被害者の女性の痛ましい事件は回避できたはずでしょう。
パン君のテレビ出演自体が法律違反だった?
そもそも、パン君のテレビ出演は法律に引っかからないでしょうか。
こちらは、法律違反ではありませんでした。
動物タレントといって、個人のペットを除いて特別に訓練されている場合に限りテレビ出演が可能になります。
ですが、チンパンジーは「国際希少野生動植物種」であるため、本来であれば決められた研究以外は違反になるようです。
パン君については議論にもなりましたが、国の法律的違反の処分はなかったためテレビに出続けることができました。
パン君は熊本地震により死亡説も?!
どうしてもテレビの影響力が強く、一躍人気を集めたパン君は、事件後も死亡説などの噂が飛び回ります。
女性襲撃事件後に九州の動物園に入れられましたが、その後九州で大きな地震(熊本地震)がありました。
その地震の際にパン君は死亡してしまったのではないか?と心配の声も上がりましたが、動物園のホームページによると、動物はみんな無事=パン君も無事でした。
パン君に娘がいた?!パン君の現在は?
事件によって世間を騒がせたパン君には、「プリンちゃん」という娘がいました。
女性襲撃事件を起こしたその後、パン君はどうなっているのでしょうか?
パン君のお嫁さんや、現在についてさらに追求してみましょう。
パン君のプロフィール!志村どうぶつ園で愛されていた?
パン君のプロフィール
別名・愛称 ヨウイチ
性別 雄
誕生日 2001/10/01
飼い主 阿蘇カドリー・ドミニオン
パン君は、生まれてすぐに母親に育児放棄をされ人間の手で育ちました。
実は、チンパンジーの母親が育児放棄をすることも珍しくありません。
志村どうぶつ園では、志村けんさんをはじめ多くの人々に愛されて育つ姿が印象的でしたね。
志村どうぶつ園でのお別れシーンが感動的!
パン君と、志村どうぶつ園での最後のお別れが記憶に新しい方も多いでしょう。
パン君は志村けんさんに優しく愛され、パン君も別れを感じていたからこその悲しいお別れでした。
志村けんさんが帰ろうとするのを何度も追いかけるパン君の姿には、皆さんも感動したのではないでしょうか?
志村どうぶつ園始まりからずっと泣けた
過去の映像ではたくさん笑えたんだけど、途中の共演者の涙を流しながらの言葉で一緒に泣いた
特に相葉ちゃんへの志村園長の言葉があったかすぎて…
極めつけは帰ろうとする園長をずっと追いかけるパンくんのこのシーン
何回見ても涙止まらない #志村どうぶつ園 pic.twitter.com/UlHy5yEeER— ♡mzk♡ (@kuromimimizuki) April 4, 2020
パン君の元トレーナーは現園長?
パン君をお世話していたのは、誰なのでしょうか?
パン君のトレーナーは、現在の園長の宮沢厚さんです。
初めて出演した、ブルドック子犬のジェームズとのお買い物の撮影で、人気を集めました。
園長は、「志村けんさんにも懐いてくれて嬉しかった」と語りました。
事件後にパン君に子供が誕生?!嫁は誰?
そんな、襲撃事件を起こした後に子供が誕生していました。
では、その相手となるお嫁さんは誰だったのかと言うと、チンパンジーのポコちゃんでした。
気が強い子でテレビの出演もあり、人気もあるチンパンジーです。
プリンちゃんへの番組の行動に批判も?
女性の襲撃事件で出られなくなったパン君の次の候補として、娘であるプリンちゃんをテレビに出すようになりました。
志村どうぶつ園のその後の番組『I LOVE みんなのどうぶつ園』にも出演しており、パン君で味をしめたのか番組スタッフは、パン君と同じような指導をしていたそうで、嫌がるそぶりを見せていてもやめさせなかったと言います。
パン君の襲撃事件から、何も学んでいないスタッフに呆れる人も多く、番組には批判が相次ぎました。
パン君は事件を起こしたが、今も元気に生きている!
パン君は襲撃事件を起こし、世間に対して恐怖感を与えてしまい、被害女性には、取り返しのつかないことをしてしまいました。
それでもパン君は、やはり賢く一生懸命にテレビの人気者を演じてきてくれました。
現在もパン君は、動物園「阿蘇カドリー・ドミニオン」で会うことができます。
チンパンジーの寿命は長くないので、元気なパン君にぜひ会いに行ってあげてください。