「あたしンち」は、けらえいこさんの漫画作品です。
読売新聞で連載されており、アニメ化もされ話題になりました。
主人公である立花家とその家族の日常が描かれていますが、その立花家の母が死亡した怖い最終回があるという噂があるようです。
今回は、最終回の内容と噂の真相について調べてみました。
目次
あたしンちの母が死亡?!最終回が怖すぎる?
あたしんちは1994年6月から2012年3月までの18年間、読売新聞で連載されています。
登場人物の日常を面白おかしく描いた作風はとても楽しいものですが、最終回が「怖い」「あたしンちの母は死亡した」などさまざまな話が飛び交っています。
そのように怖いと言われる最終回はどのようなものだったのでしょうか?
あたしンちの最終回の内容とは?
「あたしンち」は、760話で最終回を迎えます。
「はなはだ、とーとつですが」のモノローグで始まった最終回は、いつものようにみかんたちの日常を描いたお話ではなく、読者へのメッセージと感謝の気持ちが綴られていました。
そして、その後ろで、なんと、エプロンをマントにして母が空を飛んでいたのです。
校庭でバレーをするみかんや、教室で友だちといるユズヒコ、いつものように集まる奥さんたちなど、これまで登場したキャラクターたちに見送られながら、ひらひらと母が家へと飛んで帰ります。
窓から家に入った母は、何事もなかったかのようにいつものエプロンをつけ「今日は遠い方のスーパーが特売だったのよ!」と述べますが、父の「いつから飛べるようになったんだ、オマエは・・・」の一言で最終回は幕を閉じました。
あたしンちの母が空を飛ぶ=死亡と話題に?!
この最終回はあまりにも突飛な内容過ぎたため、実は母が死亡したのではないか?と一部の読者の間で話題になったようです。
最終回なので特別な内容だったのかもしれませんが、これまでがリアルな日常を描く演出だったために、母が突然空を飛ぶ展開は読者に衝撃を与えたようです。
空を飛ぶ=天に召される=あたしンちの母死亡なのではないか?という話題になりました。
あたしンちの母が体脂肪51%なのも死亡説に影響?!
あたしンちのアニメDVDに「あたしンち 傑作コレクション 母の体脂肪は51%!?」というタイトルの作品があります。
このとき測った母の体脂肪率が51%と表示される展開があったため、母が死亡したという説に影響したという噂があります。
体脂肪率が51%は相当な肥満体型なので、健康を損ねたと思われたのかもしれませんね。
最終回で空を飛んでいたのはなぜ?震災も理由にあった?!
あたしンちの最終回は、なぜか母が空を飛んで家に帰るという不思議な展開でした。
しかし、これまでの日常のお話と全く違う雰囲気になるのは不思議ですよね。
母はなぜ空を飛んでいたのかについて調べてみました。
作者が明かしたあたしンち終了の理由とは?
あたしンちが終了した背景について、作者のけらえいこさんがインタビューやTwitterでいくつか述べています。
- 体力的に週刊連載がきつくなってきた
- 立花家の父の年齢を自分が超えてしまったから
- 2011年に発生した東日本大震災のショックが拭えず続けるのが苦しくなった
さまざまな理由から、あたしンちは連載を終了してしまったようです。
あたしンち作中にも震災の影響が?
作者が連載を終了させた理由に、震災のショックがあったと述べていますが、作中にも震災の影響があったようです。
- みかんが、地震(おそらく東日本大震災)があったことで落ち込んでいると友だちに相談する
- みかんが、理想の未来は「原発のない日本」と語っている
あたしンちはあまり時事的なことを描かない漫画ですが、このときはさすがに触れたくなってしまったのかもしれませんね。
作者が公式に母死亡説を否定!
作者のけらえいこさんは、立花家の母が死亡した説について公式に否定しています。
作者によるとあの最終回は、ミュージカル風なエンディングを意識していたようです。
母が死亡したと噂された最終回は、作者の自由な発想から生まれたようですね。
私としても、ふつうの日常エピソードで終わらせたかったんですけど、「17年間の有終の美を飾る」エピソードが浮かびませんでした。日常の話でそういうのを描くのは、すごいパワーが要るんですけど、その時はそこまでの体力がなかった。
でもあの、ミュージカル風のエンディングは、自分としては気に入ってるんです。お印、だけになっちゃったけど、がんばったので。その後、一部でザワザワされたことを知って、ビックリしました。描いてる側は、読んでる側よりも自由なのかもしれません。
引用:ORICON NEWS
あたしンちが2019年に再始動!母も元気に活躍中?
あたしンちは、2019年12月からAERAにて連載を再開しており、単行本のタイトルは「あたしンちSUPER」と変更されています。
みかん、ゆずひこ、母や父など立花家の人々の「令和の日常」が描かれています。
登場人物がスマホを使ったりオンライン宅配サービスをつかったり、令和の時代背景にあった姿がみられるようです。
もちろん、楽しく笑えるところは変わっていないようです。
あたしンちには過去にもトラウマ回があった?!
あたしンちは登場人物の日常を描いた漫画で、基本的にはほのぼのと笑える展開ですが、中には読者にとってトラウマ回もあったようです。
- ゆずひこの友だちの家がゴミ屋敷で、弟がいるのに部屋に電気もついていなかった
- みかんが、友だちの傷つくような無神経な話をして怒りの手紙を送りつけられた
- みかんが母を突き飛ばしてしまう夢をみて泣いてしまう
登場人物の言動が、読者に置き換えられるほどリアリティがあり、描写になっているということかもしれませんね。
人気のあるアニメではときおりこのようなトラウマ回と呼ばれる話があるようです。
あたしンちの母は毒親?!知られざる母の名前は?
登場人物の中でも、立花家の母は非常に個性的であたしンちを象徴する人物ですよね。
アニメでも不思議な歌を歌いだしたり踊りだしたり、とてもチャーミングな人物として描かれています。
そんな母と暮らす立花家の人々も、もちろん個性的でチャーミングです。
彼らについて調べてまとめてみました。
あたしンちとは
あたしンちは、主人公となる立花家とそれを取り巻く人々の日常をコメディタッチで描く物語です。
舞台は東京都西東京市田無町で、地域にまつわる建物などもでてきます。
1994年6月から2012年3月までの18年間、読売新聞で連載されており、現在はAERAで連載が再開されています。
1996年には文藝春秋漫画賞を受賞し、2002年からはテレビ朝日にてアニメ化され、映画も2本作られました。
アニメが放映されていた当時も今も非常に人気のある作品です。
あたしンち・母
立花家でもっとも個性的な母は、物語で名前が明かされておらず、家族からは「お母さん」と呼ばれ、友人などからは「立花さん」と呼ばれています。
なぜ名前が明かされてないのかについては、未だにわかっていません。
出身は大分で兄がおり、父とはお見合いで結婚しています。
とはいえ、父とは大変仲がよく、休日はデートに出かけるなど夫婦仲は良好のようです。
明るく元気な性格で常識的な一面もありますが、ケチで思い込みが激しく、それが原因で家族と衝突することもありますが、基本的に家族思いの良いお母さんです。
ファンに明かされていない設定があり、実は立花家の母は専業主婦ではないようです。
作者がインタビューで公式に述べています。
最後に、ファンの方は驚かれるかもしれませんが、言っていなかった設定があるんです。それはあたしンちの母が専業主婦ではないということ。漫画では専業主婦だと書いたことはない気がする。モデルである私の母は、パートで必死に働いていたので、マンガの母も、そうさせる予定でした。でも取材に行く余裕がなかったんです・・トホホです。
引用:ORICON NEWS
あたしンち・立花みかん
立花家の長女・みかんは高校2年生で、比較的平凡な女の子ですが、性格は母に似て少々大雑把で時間にルーズなところがあります。
弟のユズヒコとは正反対な性格のため、生真面目なユズヒコと喧嘩をする場面もよくありますが、姉弟仲はよく、弟思いな一面を見せることもあります。
所属する部活動は「テディベア研究会」というちょっと変わったところもあるようです。
女子高生らしく、同級生の岩木くんに片思いしています。
あたしンち・立花ユズヒコ
立花家の長男・ユズヒコは中学2年生で、糸目が特徴の男の子です。
性格はクールで真面目、しっかりものの常識人ですが、好きなアイドルのこととなるとテンションが上ります。
いつも母と姉のドタバタに巻き込まれては苦言を呈しています。
野球部に所属しているようですが、作中ではあまりその姿は見られません。
実はクラスの女子からモテており、密かにファンクラブが結成されているようです。
あたしンち・父
立花家の父は、無口でマイペースな会社員で、丸いメガネが特徴です。
クールでどっしりと落ち着いた印象がありますが、実は酒や煙草が好きで趣味はパチンコという、おじさんです。
酔っ払うと捨て魔になり、家のさまざまなものを捨ててしまう悪癖があります。
新しいもの好きですぐに興味を示すものの、飽きたり失敗したりですぐに辞めてしまうことが多いようです。
家族と積極的にコミュニケーションを取るタイプではないですが、母とのバランスがよいのか、家族仲は良好です。
父も、母と同様名前は明かされていないようです。
あたしンちの母のキャラが強烈?!毒親との声も?
あたしンちの母は強烈なキャラクターのせいか、毒親ではないか?などと言う声があるようです。
ネットでは主に、以下のような理由が挙げられていました。
- 服を買うとデザインに「便所の下駄」や「ポケットがついていない」などとダメ出しをしてくる
- 弟に甘く姉に厳しい(男尊女卑?)
- 料理に関心が薄く、給料日前は適当な料理(おかずがちくわのみ)を作って出すことが多い
- 雨が嫌いなので、その日は買い物に行かず不味い料理(1人前を薄めた4人前のカレーなど)を作ってしまう
- 自分は間違っていないと思い込み、家族に迷惑をかけてしまう
ひとつひとつのエピソードが強烈で、トラウマ回と呼ばれる話もあるようなので、そう感じてしまう人もいるのかもしれませんね。
今あたしンち見てるけどお母さん毒親過ぎんか?子供の頃は気がつかなかったけど、回を追うごとにうちの母親と被って見えて心がザワザワするんやけど。しんど
— 限界お姉さん (@totemo_iikodesu) November 22, 2019
あたしンちの母が毒親と呼ばれている本当の理由
作者のけらえいこさんは、あたしンちの母が毒親ではないかと言われていることについて、自身の未熟で母の描き方を失敗して「毒親」と感じてしまう人がいるようだと述べています。
あたしンちの連載はすでに18年以上になり、連載当初に比べて人の考え方や感覚は大きく変わりました。
ネットが発達したことで、いろんな意見がでてくるようになったことも大きな要因のようです。
20年前と今の世の中は、人の考え方や感覚が大きく変わりました。私自身が未熟で、母の描き方を失敗して、ネットで「毒親」と書かれることもあります。昔は、ネットもなかったし、そう感じる人自体も少なかった気がします。
母は、私の実母がモデルで、マンガそっくり。「未熟で不器用で必死」な人です。私にとっては、可哀相で、超面白い、漫画のネタになる人。
引用:ORICON NEWS
あたしンちは今も連載中!母も令和の時代を生きていた!
今回はあたしンちの最終回が怖い?母は毒親?などの噂について調べてまとめてみました。
作者のインタビューなどから、あたしンちについて詳しいことがわかりましたが、最終回が怖い・トラウマ回があるという話などは、ほとんどが単なる噂か感想だったようです。
- 漫画の最終回はミュージカル風なエンディングを意識している。
- あたしンちの母は死んでおらず、いまも漫画は連載中。
- 母が毒親に見えるのは、作者の描き方が未熟だったり時代にそぐわない言動があった。
あたしンちは、たくさんの噂を生み出すほど、今も昔も人気の漫画であることは間違いないようですね。
気になる方は公式サイトも確認してみてください。
今後の連載も楽しみですね!