ディズニーランドが東京に開園した1983年4月から現在まで、人気アトラクションの座を維持し続けているスペースマウンテン。
宇宙空間をイメージした暗闇に、光の演出でスピード感を出し、乗るものを虜にしています。
しかし、なぜか「スペースマウンテン事故」というキーワードが多く検索されており、アイドル死亡というワードも目につくのではないでしょうか。
ディズニー側では死亡事故はないと発表しているようですが、真相はグレーゾーンと言えそうです!
首に疾患のある人は乗れない怖いアトラクションと言われていますが、怖いと言われている理由は、有名な都市伝説も絡んでいるからと言えるでしょう。
目次
スペースマウンテンで死亡事故?!事故の詳細がヤバい?
ディズニーランドでは死亡事故は起こっていない、というのが通説。
確かにディズニーランド側の過失での事故は、起こっていないようですが、実際にはスペースマウンテン乗車後に死亡した人が存在しました。
スペースマウンテンは乗車前に、心臓に疾患のある人や首に疾患のある人、さらに高血圧の人などに乗車を控えるようにアナウンスされています。
このアナウンスを聞き、自分は大丈夫だろうかと不安になる人も多いのではないでしょうか。
さらにアトラクションの待機列には「途中退出口」が3つもあることから、より怖さを感じる人もいるようです。
スペースマウンテンのアナウンスは、過去の死亡者に基づいたアナウンスではないか、とも噂されていますが、スペースマウンテンではどのような事故が発生していたのでしょう。
真相を探っていきます。
スペースマウンテンで死亡事故が発生?
めったにないことですが、パーク内に救急車が入ってくることもあり、写真はあっという間に拡散されて行きます。
上記は2014年に拡散されたスペースマウンテンの救急車画像です。
この時も事故が発生した!と騒がれましたが、実際は体調を崩した人がいたとのこと。
しかし、過去を遡ってみると1984年と、その3年後1987年に実際に死亡した人がいました。
スペースマウンテン事故というワードで、幾度も検索される2つの事故は、スペースマウンテンという人気アトラクションに暗い影を落とすものです。
またスペースマウンテンの事故でアイドルが死亡したともいわれていますが、調べてみると1987年の事故に関係がありました。
1984年:スペースマウンテンの事故で女性が意識不明?
1984年と言えば、東京ディズニーランド初の死亡事故が起きたことで有名な年。
3歳の子供がディズニーランドの駐車場でバスに轢かれ、頭部を潰されるという痛ましい事故が起こっています。
さらに同年、スペースマウンテンでも死亡者が出ていたのです。
その日、スペースマウンテンには高齢の女性が乗っていましたが、途中意識不明となってしまいました。
いそぎ病院へ運ばれたのですが間に合わず死亡、原因は急性の心不全と言われています。
スペースマウンテンのようなコースターは、運動時と同等の負荷が心臓に一気にかかると言われています。
強い負荷が心臓にかかり、血液を送ることが困難になってしまったのでしょう。
ディズニー側の過失ではありませんが、現在のように警告をもっと出しておくべきだったのではないか、との意見もあるようです。
1987年:スペースマウンテンの事故で乗車後男性が動かなかった?
上記はスペースマウンテンが止まった時の画像です。
何らかの問題が起きると、途中で止まってしまうこともあるのですが、1987年には若い男性が乗車途中に死亡していたという悲しい出来事がありました。
一番前の席に座っていたらしいのですが、途中ぐったりとしていたとのこと。
アトラクションが終了し皆が立ち上がっても、彼は立ち上がろうとはせず、病院へ運ばれましたがすでに死亡していました。
彼はサーファーだったようで、健康体だったと思われます。
その為、当時の警察はスペースマウンテンに問題がある事故ではないか、と捜査をしたようですが問題点は見つからず、脳幹部の血管が切れてしまったことによる病死と判断されました。
スペースマウンテンの事故でアイドルが死亡?
スペースマウンテン事故のワードには、アイドル死亡という文字が連なりますが、実際に死亡したのはアイドルではありません。
80年代アイドルの岩井小百合さんは、上記で紹介した1897年時に死亡した男性と一緒にスペースマウンテンに乗車していました。
途中、男性はうめき声をあげたようですが、当初は冗談でわざとやっていると思ったと語っています。
しかし、しばらくして男性の様子がおかしいと気づいたようですが、乗車中はどうすることも出来なかったのでしょう。
救急車を呼ぶ間、ディズニー側のスタッフが心臓マッサージや人工呼吸をしていたことを後に語っています。
岩井小百合さんは現在外科医の男性と結婚、渡米し2児の母親となって帰国したようです。
スペースマウンテン事故3選!原因やお札が怖すぎる?
スペースマウンテンは2024年7月31日でクローズすることがわかっており、おそらく8月1日からは新エリアに向けて工事がスタートします。
ディズニーランドの歴史といっても過言ではないスペースマウンテン、名残惜しいアトラクションとして多くのファンが押し寄せています。
しかし過去を振り返ってみると、死亡事故とはならなかったけれど、かなりヤバイ事故を起こしていました。
けが人が出なかったのが奇跡ともいえる、スペースマウンテン事故として有名なものを紹介します!
事故①スペースマウンテンが脱輪
スペースマウンテン事故のひとつめは、2003年12月に起きた脱輪事故です。
スペースマウンテンはご存じのように2両1組で最大6人乗りとなっています。
その後部の車軸が脱輪してしまい、安全装置によってアトラクションは全体的に停止しました。
乗っていた人たちは、明るく照らし出されたスペースマウンテンの中を非常通路を利用して外へ脱出したようです。
スペースマウンテン事故として、かなり大きな事故だったにもかかわらず、けが人はゼロでした。
しかし、一歩間違えたら大きな惨事になっていたでしょう。
脱輪事故と言えば、2007年に大阪・エキスポランドで「風神雷神II」のコースターが脱輪、頭を潰された乗客が死亡、21人が怪我をするという大惨事が起きています。
脱輪時のスピードや場所などによって、このような大きな事故につながってしまうもの、スペースマウンテンでけが人が出なかったのは「奇跡」と言えるのかもしれません。
しかし実は、スペースマウンテンの脱輪事故は1度だけではなく、2020年にも脱輪事故を起こしていました。
幸いにも、スペースマウンテンの2度の脱輪事故ではひとりの負傷者もでていません。
事故②スペースマウンテンで落下物
1986年にはスペースマウンテン内で部品が取れて落下するという事故があり、この時は1名が軽いけがをしています。
開園当初の事故ということで、その後はしっかりと点検や管理を行っているようで、1986年以降に落下物の事故はないようです。
詳しい発表はされていませんが、時速40キロで走り抜けている最中にあたりどころが悪かったら、軽症では済まない事故になっていたでしょう。
事故③スペースマウンテンに乗って救急搬送?
実際のところ、スペースマウンテンに載って具合が悪くなるという人は少なくありません。
頭をガンガン打って帰りの車の中で嘔吐した、という書き込みや首をやられてしまった、という書き込みは次々と出てきます。
またぐるぐると回転が続くために、めまいを感じる人も多いようです。
そのためスペースマウンテンの下には、いつでも救急車が入り込めるように設計されているともいわれています。
2018年にも、スペースマウンテンの下に救急車両が呼ばれSNSで広く拡散されていました。
スペースマウンテン急病人搬送#TDR_now #TDLnow pic.twitter.com/LZKrQWJM19
— ヤスピー (@yasu6910) November 13, 2018
この時はスペースマウンテンに乗車し、具合が悪くなった高齢の女性がいたようで病院に搬送されていったようです。
スペースマウンテンは事故が原因でお札や慰霊碑がある?!
ディズニーの都市伝説のひとつに、スペースマウンテンのお札というものがあります。
お札と聞くと少々怖い気がしますが、そもそもお札は災いを避ける意味を込めておくものなので、決して怖いものではありません。
しかし、都市伝説ではスペースマウンテンには幽霊が出る、お札が天井などに貼ってあると語られていました。
そもそも、緊急停止時に丸見えになる場所にディスニーがお札を置くとは思えません。
実際に緊急停止時に、乗り合わせていた人はお札などはなかったと発言しています。
さらに亡くなった方の慰霊碑があるとも噂されていますが、こちらもただの噂に過ぎないようです。
スペースマウンテンは怖い?首を傷める危険性も?
スペースマウンテンは多くの人が首をやられた!と投稿しています。
通常のジェットコースターに比べるとアップダウンがあまりなく、急降下時の浮遊感はありませんが、旋回数が多く遠心力が体にかかるので、首への負担は思いの外大きいのでしょう。
高低差がないので、絶叫系の乗り物が苦手な人でも意外と平気という意見も多いようですが、体への負担はなかなかのものです。
回転や音の大きさ、光の強さなどを考慮すると体調が悪い人は決して乗らない方がいいでしょう。
スペースマウンテンとは?怖いアトラクション?
スペースマウンテンは最高50キロまで加速していますが、光の演出でさらにスピードは増して感じます。
通常のコースターでは、高くあがる瞬間が怖いと感じる人もいるようですが、スペースマウンテンでは暗闇を走るため高さに恐怖を感じることはないでしょう。
しかし、暗闇を走るからこそコースが見えず恐怖を感じるという人もいるようです。
また、演出の都合上サウンドがかなり大きくなっており、恐怖感を煽っているようにも感じます。
絶叫好きには物足りないと感じる人も多いようですが、コースが読めないという点では怖いアトラクションのひとつと数えていいのではないでしょうか。
ちなみにディズニーリゾート内のアトラクションの最高速度ランキングは下記のとおり。
- センター・オブ・ジ・アース 約75km/h
- スプラッシュ・マウンテン 約62km/h
- レイジングスピリッツ 約60km/h
- タワー・オブ・テラー 約55km/h
- スペース・マウンテン 約50km/h
速いとされるスペース・マウンテンですが、さらに速いアトラクションもあります。
気になる方は実際に体感してみてください。
スペースマウンテンには乗車制限がある?体調不良も注意!
スペースマウンテンの乗車条件を見ると身長102㎝以上となっており、年齢制限はありません。
幼稚園の年長位ならば、スペースマウンテンは乗れるのです。
身長102cmに満たない方はご利用になれません。
体格などにより拘束装置が正常に下がらない方はご利用になれません。
高血圧の方、心臓・脊椎・首に疾患のある方、乗り物に酔いやすい方、その他アトラクションのご利用により悪化するおそれのある症状をお持ちの方はご利用をご遠慮ください。
妊娠中の方はご利用をご遠慮ください。
高齢の方はご利用をご遠慮ください。
引用:ディズニー公式HP
上記はディズニーが提示している条件ですが、乗客の重量が規定よりオーバーしているとスペースマウンテンは通常の軌道を離脱し、左の通路へ向かうようです。
そこで一度降ろされ、重量の調整をしつつ再度乗り場に案内されるのだとか。
体重の規定はないようですが、うまく調整しているのでしょう。
スペースマウンテンは乗車後に気分が悪くなる人が多いのですが、専門家の意見では少なくとも脳が2㎜以上は動くような衝撃を受けるとのこと。
また、急な旋回が多いと脳の中の血管が引っ張られたりして、脳出血、脳梗塞といった症状を低年齢でも引き起こす可能性があるのだとか。
確率的には高くないようですが、実際にスペースマウンテンに乗ったことで脳梗塞になった事例も数件あるようなので、少しでも体調に異変を感じているときは、乗車を避けた方がいいようです。
スペースマウンテンは首をやられる可能性も?
SNSを見ると、スペースマウンテンで首を痛めたという書き込みが多く見られます。
というのも、やはり旋回が多く首にかかる遠心力が強いためではないでしょうか。
スペースマウンテンは、同方向に何度も旋回し続ける乗り物なので、首が痛いと感じてもGが同じ向きにかかり続けてしまうのです。
スペースマウンテンは首もげるGじゃなくて首潰されるGでした
— ぴっさん (@kakesho10taikk) September 27, 2019
なんか首痛いなってずっと思ってたんだけど絶対昨日のスペースマウンテンで首持ってかれたやつだわ
— 寝る (@_x0nq) May 8, 2022
頸椎が弱いと感じている人は、乗車を控えた方がいいようです。
スペースマウンテンで手を上げて乗るのは危険?
スペースマウンテンは視界が奪われるので、手を挙げて乗るとどこかにぶつかってしまうのではないか、と感じる人もいるようです。
しかし、そんな狭い空間では簡単に接触事故が起きてしまうため、手を挙げて乗ってもぶつかることはないでしょう。
しかし、乗車時には前のレバーにつかまるように注意アナウンスが流れています。
安全に楽しむためには、しっかりと体を支えるバーを握った方がいいのではないでしょうか。
急旋回を繰り返すスペースマウンテンなだけに、手を挙げて乗ることで首や体への負担も大きくなってしまいます。
スペースマウンテン事故は体調の急変が原因
スペースマウンテン事故での死亡は、ディスニーの過失ではありませんでしたが、スペースマウンテンに乗車したことが引き金になったのは確実でしょう。
心不全や脳出血などは年齢問わず、誰にでも起こりうる病気です。
スペースマウンテンは新感覚で遊べるアトラクションですが、体調には十分注意をして乗車したいものです。
2024年7月末までで、スペースマウンテンは長い歴史に幕を下ろします。
現在ディズニーではラストデーに乗車できる優先権利を抽選でプレゼントしているので、興味のある人は足を運んでみてはいかがでしょうか。