ハンセン病は、多くの人々に不正確なイメージを与えてきました。
芸能界においてもハンセン病を克服し、輝きを放つ素晴らしいハンセン病芸能人が存在します。
この記事では、ハンセン病の症状や原因、完全に治る方法についてもご紹介します。
彼らの事例からハンセン病、ハンセン病芸能人の真実を知りましょう。
目次
ハンセン病芸能人って?
ハンセン病または「らい病」は慢性感染症で、皮膚や神経に影響を及ぼす病気です。
しかし、マツコデラックスさんや近藤宏一さんなど、芸能界にはハンセン病を克服し輝くハンセン病芸能人が存在します。
彼らの勇気とストーリーは偏見を払拭し、ハンセン病に対する理解を広めるきっかけとなっています。
それでは、早速みて行きましょう。
①マツコデラックス
テレビでおなじみのタレント・マツコデラックスさんは、実はハンセン病芸能人だということをご存知でしたか?
マツコデラックスさんは、幼い頃から顔や体に発疹やしびれがあり、医師に診てもらっても原因がわからなかったそうです。
しかし、20代の頃にハンセン病の専門医に診断され、治療を始めたということです。
テレビでも、顔が崩れるなどのコメントをされることがあり、それはこの病気が原因となります。
顔が崩れるのは、痺れなどによるものです。
マツコデラックスさんは、治療を受けたおかげで、現在は健康的な生活を送っています。
マツコデラックスさんは、自身の体験を公表することで、ハンセン病に対する社会の偏見や差別をなくすことに貢献しています。
また、ハンセン病芸能人として患者さんやその家族の支援活動にも積極的に参加しています。
マツコデラックスさんは、ハンセン病と闘う勇気ある人物として、多くの人々から尊敬されています。
②近藤宏一
ハンセン病芸能人の患者さんの中には、文学や音楽などの芸術活動に取り組んでいる方もいます。
その代表的な人物が、近藤宏一さんです。
近藤宏一さんは、ハンセン病芸能人という立場でありながら、詩や随筆を書き、ハーモニカバンド「青い鳥楽団」を結成するなど、文学や音楽の芸術活動に情熱を注いだ人物です。
近藤さんは、11歳でハンセン病療養所である長島愛生園に入園し、83歳で亡くなるまでそこで暮らしました。
19歳のときに赤痢に感染して失明し、四肢障害を負いましたが、自らの運命に屈することなく、自由闊達な精神で歩み続けました。
神谷美恵子さんとの交流も深く、「生きがいについて」の執筆に影響を与えました。
代表作に「闇を光に――ハンセン病を生きて」があります。近藤さんは、ハンセン病と闘う勇気ある芸術家として、尊敬されています。
③井波敏男
井波敏男さんは、ハンセン病芸能人の患者さんでありながら、人権問題や沖縄の歴史などについても積極的に発言している作家です。
井波さんは、14歳でハンセン病療養所の沖縄愛楽園に入園し、21歳で全快宣告を受けましたが、社会復帰は容易ではありませんでした。
井波さんは、自らの体験をもとにハンセン病問題や沖縄の問題を告発する著書を多数発表しました。
代表作に「花に逢はん」「ハンセン病を生きて」などがあります。
井波さんは、ハンセン病国賠訴訟の賠償金をもとに「伊波基金」を設立し、地域医療を志すアジアの若者を支援しています。
井波さんは、ハンセン病芸能人として闘う勇気ある作家として、尊敬されています。
ハンセン病とは?特徴・症状4選と歴史が壮絶だった!
ハンセン病と聞いて、どんなイメージを持ちますか?
古くから存在する感染症であることは知っているかもしれませんが、その特徴や症状、そして日本での歴史についてはあまり知られていないかもしれません。
ハンセン病は、今でも世界の一部の地域で発生しており、患者さんや回復者さんに対する差別や偏見もなくなっていません。
この記事では、ハンセン病の原因や感染経路、そして4つの主な症状について解説します。
ハンセン病の歴史が壮絶でヤバイ!
ハンセン病の歴史は、その残酷さと苦難に満ちた物語です。
19世紀から20世紀初頭にかけて、ハンセン病は恐怖と偏見に包まれ、患者たちは過酷な状況に置かれました。
当時、ハンセン病は不治の病と考えられ、患者たちは社会から隔離されることが一般的でした。
世界各地で隔離施設や患者専用のコロニーが設立され、家族や友人から引き離されることとなりました。
特に、ハンセン病患者を収容する強制収容所や孤島のような島々が存在しました。
ノルウェーのスポツベルゲン島や日本の旧国立療養所などは、その象徴的な存在です。
こうした施設では、人間らしさを奪われ、患者たちは過酷な労働や悪条件の下で生活を強いられました。
ハンセン病の原因と感染経路は?
ハンセン病は、ミコバクテリウム・レプラエという細菌による感染が原因であり、主な感染経路は長期間の密接な接触や飛沫感染です。
感染者のくしやタオルの共有、共同生活や家族との親密な接触が感染リスクを高めます。
ハンセン病の潜伏期間が長いため、感染後に症状が現れるまで数年から数十年かかることがあります。
正確な情報の普及と適切な衛生対策の実施が重要であり、ハンセン病の感染予防に努めることが必要です。
症状①知覚障害
ハンセン病は、さまざまな症状を引き起こす慢性的な感染症です。
その中でも代表的な症状の一つが知覚障害です。
ハンセン病の症状の一つである知覚障害は、皮膚や末梢神経に影響を及ぼし、触覚や痛覚、温度感覚などの知覚を鈍くしたり異常な感覚をもたらします。
顔などのしびれや痛みの欠如、温度認識の困難、皮膚の損傷に気づきにくいなどの症状が現れます。
顔が崩れるなどの症状があることもあり、写真に写れないなどの悩みを持つこともあるようです。
適切な治療とケアにより、知覚障害の進行を遅らせることや生活の質を向上させることが可能です。
症状②皮膚に発疹
ハンセン病の症状の一つである皮膚発疹は、感染した細菌の影響で起こります。
発疹の写真を見ていても、非常に悲惨なものであると想像できます。
顔などの皮膚の色素が薄くなり、感覚の低下した部位に発疹が現れます。
発疹の形態には紅斑(こうはん)や結節(けっせつ)丘疹(きゅうしん)などがあり、通常は無痛で触れても感じにくいことがあります。
早期の診断と治療が重要で、適切なケアにより進行を抑え、生活の質を改善することができます。
症状③やばい免疫反応「らい反」
ハンセン病には「らい反」と呼ばれる特定の免疫反応があります。
ミコバクテリウム・レプラエに対する免疫系の過剰な反応で、ハンセン病治療開始後に現れることがあります。
らい反では、発熱や倦怠感、関節痛、顔などの皮膚の腫れや赤み、神経痛などの症状が現れます。
重篤な場合には内臓の炎症や神経障害も起こることがあります。
らい反は治療によって抑制されますが、重症な場合には追加の治療や対症療法が必要です。
症状④子供が産めなくなる
ハンセン病において、子供が産めなくなる状態は深刻な問題となります。
この症状は、女性の生殖器官や生殖機能に直接的な影響を与えるため、妊娠や出産が困難となる可能性があります。
ハンセン病が進行すると、繁殖器官に炎症や組織の変化が生じます。
卵巣や子宮における機能の低下や障害により、排卵や受精、胎児の成長に問題が生じることがあります。
また、神経障害や血管の影響も子宮内での胎児の成長に悪影響を及ぼす可能性があります。