山田未来殺人事件は沼津市で起きたストーカー殺人事件です。
1人の男性の異常な行動により、1人の女性の命が奪われてしまいます。
山田未来さんが殺害された理由、堀被告の殺害動機、判決について
こちらを解説していき、山田未来殺人事件からストーカー被害の実態についても紹介します!
目次
山田未来さん殺害事件の概要
山田未来殺害事件は非常に胸の痛む事件であり、ストーカー事件の恐ろしさを知ることができます。
事件の経緯を知ることで、ストーカー被害を予防することが可能です。
この事件をきっかけにストーカー被害が減る事を願い、事件の概要についてまとめました。
2020年6月に沼津で起きた女子大生ストーカー殺害事件
2020年6月に静岡県沼津市で、山田未来さん(当時19歳)が堀藍被告(21)により刃物で殺害されました。
事件当日の13時20分頃、山田未来さんはアルバイト先のコンビニから沼津市の自宅に帰宅し、車のドアをあけたところを突然、刃物で襲われました。
堀被告は山田未来さんに対して、LINEメッセージをしつこく送るストーカー行為などをしていたことが判明しています。
一方的な堀被告の好意から発展した残虐な事件が、山田未来殺人事件となります。
犯人の堀藍は同じ日本大学の同級生?
堀被告は山田未来さんと同じ日本大学国際関係学部の同級生で、事件当時大学2年生の20歳でした。
堀被告と山田未来さんは面識はありませんでした。
同じ日本大学に通っていましたが、特段2人に接点はなかったことが分かります。
堀被告は三島市内の日本大学国際関係学部のキャンパス近くのアパートで一人暮らしをしており、堀被告に対して同じ大学の男性は「無口でおとなしい」「孤立気味だった」とコメントしています。
LINEをブロックされたことに激昂し犯行へ
堀被告は山田未来さんに好意を寄せていた為、しつこくLINEメッセージを送っていました。
堀被告は山田未来さんからLINEのやりとりを断ろうとされたことに対して、「後悔することになる。ラインのやりとりはやめないで」などとメッセージを送っていた。
結果的に堀被告のLINEをブロックした山田未来さんは殺害された為、やりとりの内容からも
だったのでしょうか。
事件の4か月前から犯行の準備を進めていた
堀被告は事件の4ヶ月前の2020年2月に、包丁をホームセンターで購入しており山田さんのアルバイト先と自宅、車を特定していました。
今回犯行に際して周到な準備をしていたことが判明しています。
49箇所に及ぶ刺し傷
山田未来さんは首や腹など、49箇所に及ぶ刺し傷や切り傷がありました。
49箇所も刃物で刺されている状況から、山田未来さんが非常に苦しみ、返り血を浴びても刺し続けた堀被告の姿が想像できます。
山田未来さんを刺した後、死亡を確認する為に呼吸や心拍の有無を調べたことも判明しており、堀被告の殺害への意志が相当なものと感じられます。
殺害のされ方から、山田未来殺人事件はいかに身勝手で理不尽な事件であることが分かります。
【2023最新】山田未来さん殺害事件の犯人堀藍の判決は?
山田未来殺人事件は非常に残虐な事件であり、一部では死刑との声も囁かれていました。
誰しも堀被告の行為に対して、遺族が納得する判決が下って欲しいと願うばかりです。
どのような判決が下ったのか解説します。
堀藍の一審判決は懲役20年
堀被告は殺人罪、銃刀法違反、ストーカー規制法違反、建造物侵入など複数の罪に問われ、一審の静岡地方裁判所沼津支部は懲役20年を言い渡しました。
2月10日に懲役20年の実行判決が下されましたが、検察側は一審判決を不服として控訴しています。
検察側の求刑は無期懲役
検察側は他人同然の被害者を殺害したと主張し無期懲役を求刑していましたが、裁判長は2人の間に一定の交流は存在していたと検察側の主張を退けました。
山田未来さんはLINEのIDを聞かれた時からずっと交流を拒絶しており、すべて堀被告の一方的な行動であり、2人の間に一定の交流があったのかと言われると疑問を感じるところです。
犯行時20歳で更生の余地があると判断されたことも無期懲役ではなく、懲役20年と判決された理由の一つのようです。
第2審も懲役20年は変わらず
一審では懲役20年の判決言い渡されましたが、ストーカー殺人の悪質性に影響する被告と、被害者の関係性を正確に理解せず、量刑がかるすぎるなどとして控訴していました。
2023年3月15日の2審の判決で東京高等裁判所の裁判長は、ストーカー殺人事件の中でも最も罪が重い部類とは言えない為、検察側の主張を退け一審に続いて懲役20年を言い渡しました。
引用:静岡NEWS WEB
ストーカー殺人事件の中で山田未来殺人事件以上に重い事件があったのか、腑に落ちないですよね。
今後遺族側からの上告は?
遺族は一審では死刑にしてもらいたいと述べ、求刑は無期懲役。
弁護人は懲役22年の判決を求めていましたがそれを2年も下回る判決が下され、納得できるものではないと語っています。
上告については2023年3月29日断念したと明らかにしました。
判決内容を十分に検討したが、適法な上告理由が見いだせなかったとのコメントを出しています。
遺族としては、山田未来さんにはもう未来はないのに、堀被告にはまだ未来があると判断され罪が軽くなったことについて非常に無念でしかたないでしょう。
堀藍の山田未来さんへのストーカー内容がヤバすぎる!
LINEメッセージを異常なまでにしつこく送っていた他に、ストーカー行為を繰り返していたので紹介します。
あきらかに山田未来さんが不快に思う行為であり、好意をもっている相手にする行動ではありません。
ストーカー内容①LINEをしつこく聞く
学内で山田未来さんを見かけた堀被告は、一方的に好意を持ちしつこく「LINEのIDを教えて」と迫ったようです。
山田未来さんはLINEのIDを教えることを拒んでいたが、あまりにもしつこい為約3ヶ月後の10月にLINEのIDを堀被告に教えてしまいました。
ストーカー内容②執拗にラインを送る
事件までに合計789回のやりとりがなされ、そのうち堀被告からのLINE送信は551回にも及びました。
山田未来さんは堀被告のしつこいラインに対して「他の人とラインした方がいい」と拒絶していましたが「好きな人とラインしているときが一番楽しいから無理」と自分の好意を一方的に押し付けていました。
堀被告の送信したラインの一部を紹介します。
・いままでつきあった彼氏とかいるの
・一緒にインスタライブをしよう
・恋愛したいとか思ってる?今は特に好きな人はいないって感じかな
・俺の中で恋愛感情消えないんだ、どうしたらいいのかわからない
堀被告の山田未来さんに執着し、好意を抱いている様子がうかがえます。
山田未来さんは友人に、LINEをブロックした際の堀被告からの逆恨みについて相談していました。
ストーカー内容③部室に侵入して携帯番号を入手
堀被告は山田未来さんの部活動の部室に不法侵入し、携帯電話番号を入手していたことが判明しています。
携帯電話番号入手する為には、なんでもしてやるといった考え方に陥っていたようです。
不法侵入も違法ですので、山田未来殺人事件では山田未来さんを殺害したこと以外でも罪を犯しています。
ストーカー内容④自宅やアルバイト先、車などを特定
堀被告は山田未来さんとのラインのやり取りなどから、自宅やアルバイト先、車などを特定していました。
山田未来さんのアルバイト先は自宅から3キロほど離れたコンビニでアルバイトをしていました。
アルバイト先から沼津市の自宅への帰宅を狙った犯行からも、山田未来さん殺害への入念な準備だったことが判断できます。
ストーカー内容⑤山田未来さんの携帯番号を店舗の落書きやSNSに書き込む
2019年12月頃から、山田未来さんの携帯電話に見知らぬ人からの電話が複数回ありました。
SNS上や飲食店の店内に、山田未来さんの電話番号の情報が書き込まれたことが原因であり、電話番号を拡散させた人物が堀被告であることが判明しています。
山田未来さんは警察に相談も
2020年1月に山田未来さんは警察署に相談しにいっていました。
警察へは書き込んだ人物についての心当たりはないと説明し、電話番号の変更など防犯指導をしていました。
山田未来さんは「証拠もないの疑いたくない」と言って、堀被告の名前を出さなかったとの事です。
ストーカー被害を相談した時に警察側が本腰を入れて捜査していれば、山田未来殺人事件を未然に防げた可能性はあると思います。
警察側のストーカー被害への対応はまだまだ改善する余地がありそうです。
山田未来さんの人柄
山田未来さんはどのような方だったのか。
一部周りの人の声を紹介します。
・読書感想文で賞をとったこともある成績優秀な子
・純粋で誠実、裏表のないともでいい子
・おじいちゃんおばあちゃん子で優しい正確だった
山田未来さんは周りの人から信頼され、真面目な人柄であったことが分かります。
友人や家族は非常に悔やんでも悔やみきれない気持ちでいっぱいのはずです。
山田未来さんのSNSや顔写真は?
山田未来さんと同名のSNSが何件か存在しています。
顔写真やSNSについて気になる人は多いかと思いますが、未成年者であり被害者ということもあり情報は確定できませんでした。
堀被告についてはニュースなどでマスク姿が報道されおり、インターネット上では卒業アルバムの顔写真などが公開されています。
遺族の方の悔しみや悲しみは一生消えないものです。
被害者の山田未来さんのご冥福をお祈りします。
山田未来殺人事件は最悪のストーカー事件
山田未来殺人事件から、山田未来さんの死が理不尽極まりないものだと分かりました。
ストーカー事件に対する警察の対応や裁判長の判決など、納得のいかないようなことも多く見受けられました。
ストーカー被害を減らす為には
・ストーカー被害者は警察や頼れる人に、勇気を持ってすべて打ち明ける
・国がストーカー被害に対する罰則を厳しくする
・警察がストーカーを撲滅する為の体制をつくる
など、必要であると考えます。
女性の方は特に、いつ被害者になってもおかしくないので、身の回りの人間関係について今一度見直してみてはいかかでしょうか。