皆さん「サイコパス」や「シリアルキラー」といった単語を一度は耳にしたことがあると思います。
この言葉の元祖と言っても過言ではない猟奇殺人者が、かつてアメリカに存在していました。
彼の名はエド・ゲインといい、全米を恐怖で震え上がらせた連続殺人犯です。
この記事では殺人鬼エド・ゲインの衝撃的な犯罪と彼が与えた影響についてあらゆる観点から調べていきたいと思います。
※この記事は気分が悪くなる内容を含みますので、耐性のない方は閲覧を控えるようお願いしておきます。
エドゲインは検索してはいけない?!殺人博物館を作った?
彼の名前は検索エンジンで「検索してはいけない」ワードとして常に上位に位置し続けています。
殺人博物館とも呼ばれる、猟奇的な自宅で彼は何を行っていたのか。
なぜ年月が経った今も検索してはいけないのか。
その理由は衝撃的な「作品」の数々にありました。
エドゲインとは?検索してはいけない!?
生年月日:1906年8月27日
享年(死没):77歳(1984年7月26日)
出身地:アメリカ合衆国ウィスコンシン州バーノン郡プレインフィールド
逮捕日:1957年11月16日
犯罪内容:殺人2件、死体損壊多数
判決:無罪(精神病院に収監)
死因:病死(呼吸不全)
彼は幼少期から両親の言いつけを守る、物静かな優等生として育ちます。
学校を卒業してからも家業を継ぎ、時折臨時の仕事をこなしながら実家の農場を守り、穏やかに暮らす青年…
周囲の人からしても彼に特段おかしな点はなく、真面目な人物だったと言います。
しかし彼はいろんな要因が災いした結果、この時にはすでに内面に恐ろしい狂気を秘めていたのです。
ただこの時点でその異常性に気付いた者は誰もいませんでした…。
Googleでは検索してはいけない言葉として、言われております。
エドゲインが犯した殺人とは?
エドゲインは生涯において2度の殺人を犯します。
そのおぞましい経緯と、犯行の全容を紹介しましょう。
第一の殺人
一人目の犠牲者はメアリー・ホーガン。
彼女は人口600人余りの小さな町、プレインフィールドで女店主として酒場を営んでいました。
体格がしっかりした、気立ての良い女性だったと店の常連たちは語っています。
そんな彼女は1954年の12月、突然行方が分からなくなります。
いつものように仕事を終えた常連の男性が店を訪ねると、店内には人の気配がありません。
不審に思い店の奥の方へ声をかけながら近づくと…なんとカウンターの中が血だまりになっていたのです。
常連の男性は仰天しすぐに通報、警察が駆け付け捜査が開始されました。
しかし、いくつかの不審な点が警察を悩ませます。
まずはなぜ死体が見つからないのか。
後の捜査で床に引きずった跡のような血痕が発見されましたが、店を出てからの行方が分からなくなっているのです。
また、ホーガンを殺害したと思われる人物はレジなどに手を出していません。
これで強盗の線も消えてしまいます。
怨恨の線で捜査を進めますが、ホーガンは人から恨みを買うような性格の女性ではなかった、と周囲の人間が口を揃えて証言するのでこちらも難航。
結局は広大な平原の真ん中に位置する小さな町、プレインフィールドで発生したこの事件は行方不明事件として処理されてしまうのです。
しばらくの間は町の人々の話題はこの事件のことでもちきりとなります。
ある日も二人の男が、仕事の合間にこの事件について話をしていました。
町で製材所を営んでいるウェックという男性がもう一人の男に話しかけます。
そのエディという男は下戸で、酒があまり飲めないにもかかわらず頻繁に酒場へ顔を出し、ホーガンの様子を気にしていたことをウェックは知っていました。
好意を持って店に通っていたのだと見当がついていたのです。
しかし、エディという男は軽く笑いながらこう答えました。
ウェックは「何を言っているんだ」とは言いません。
エディが心を痛めており、現実を受け止められないのだと解釈し、適当な相槌を打って話を終わらせることにしました。
しかしこのエディこと、エドゲインはいつまでも笑顔を崩すことはありませんでした。
第二の殺人
2つ目の殺人は1957年に起きました。
プレインフィールドで金物屋を営んでいる、バーニス・ウォーデンという女性が殺害されたのです。
その日はこの町唯一の娯楽である、鹿狩りが解禁される日とあって町から男たちの影は消え、閑散としていました。
彼女の息子、フランクも同様に鹿狩りへ出かけており、彼女は一人で店を開け、留守番をしていました。
フランクが帰ったのは日が暮れたころ。
明かりが漏れる自分の店のドアに手をかけた時に異変に気付きます。
内側から鍵がかかっていたのです。
不審に思いながら合鍵でドアを開けたフランクの目に飛び込んできたのは、衝撃的な光景でした。
激しく荒らされた店内、そしてなにより床一面に血だまりが広がっていたのです。
母親のバーニスの姿は見当たりません。
彼は叫びたい気持ちを抑えながらすぐさま警察へ通報、店内を改めて見渡します。
ふとレジが無くなっているカウンターに目をやると、売上伝票が目につきました。
その日の売り上げは1点のみ、伝票の宛名は「エド・ゲイン」となっていました。
実は彼は町から人が少なくなるこの日を狙い、計画的にウォーデンの店を訪れていたのです。
エドゲインは買い物を済ませた後、「ライフルを買い替えたいから少し見せてほしい」と言い店にあったライフルをウォーデンから受け取ります。
そしてライフルを手に取り品定めをしているように見せながら、弾を込めてその場でウォーデンを射殺したのです。
現場証拠から殺人の被疑者となったエドゲインの家に警察が踏み込むと、そこに広がっていたのはこの世の地獄ともいうべき光景でした。
身体の一部が欠損した死体が、家の中一杯に散乱していたのです。
それも1人や2人の量ではありません。
エドゲインは即日に逮捕、この猟奇的ニュースはアメリカ全土に衝撃を与えました。
エドゲインを検索してはいけないのはなぜ?
彼は生涯に2度の殺人を犯しました。
それだけでも断罪されるべき人間と言えるのですが、彼の狂気の本質はここにはありません。
エドゲインは、人間の死体を墓場から掘り起こし、その死体を「作品」「記念品」として加工する、ということを日々行っていたのです。
地元の墓場を回り、遺体を掘り起こしては自宅にそれらを持ち帰り、加工しやすいように身体をパーツごとに分ける。
こういった「作業」をライフワークとしていたようです。
「エドゲイン」という名前を検索してはいけない理由はここにあります。
彼が実際に人間の身体の一部を使用して作製したおぞましいコレクションや、そのレプリカが画像として検索にヒットしてしまうからなのです。
まるで殺人博物館?!死体を家具として利用!
彼は、人間の死体をあらゆるものに加工していきました。
私たち一般人には、「アクセサリーや小物などに使う」くらいしか想像できません。
そもそも想像することすら脳が拒否する、というのも理由かもしれませんが。
しかしエドゲインの狂気はそんなレベルには留まらなかったようです。
彼はなんと椅子やベッドまでも、人間のパーツを使って作製、修飾していたのです。
あらゆるパーツを保存、あるいは加工し続けた彼が住んでいた家は、逮捕後も警察などの捜査関係者からは「殺人博物館」と呼ばれ、忌避されていたと言います。
エドゲインが作った作品コレクション8選!
ここからは20世紀を代表するサイコキラー、エドゲインの作品を実際に見ていくことにしましょう。
彼は何を思い、何を考えこれらを作成したのでしょうか。
今となっては知る由もありませんが、彼の心の闇を少しだけ覗いてみましょう。
①頭蓋骨で作った食器
1つ目から衝撃的なインパクトですね。
エドゲインは人間の頭蓋骨の上半分を切り取り、残した下側を皿やカップとして利用していたようです。
ただしこちらは本物ではなく、Twitter上で紹介されていたエドゲインの食器を模した指輪です。
本物ではないので悪しからず。
②皮で作ったランプシェード
こちらも画像は本物ではなく、おそらくはエドゲインのフォロワーが作成したものだと思われます。
しかし本家エドゲインはこういった加工物ではなく、実際に人の顔の皮を剥がし、それらをつなぎ合わせてシェードの部分を作製していたのです。
ランプを灯すと光に照らされて個人の顔が浮かび上がるといった仕様でしょうか。
その光景をおぞましいと思えるあなたは幸運にも正常な人間ということですね。
③骨を柄にしたカトラリー
カトラリーとは食器類の中でもフォークやナイフといったものの総称です。
画像で言えば右下の部分、ナイフとスプーンらしきものが見えていますね。
実はこの画像、正真正銘の本物なのです。
実際に捜査を行った際に押収されたものということです。
柄の部分が明らかに人間の骨を加工して作られているのがわかります。
先ほどの頭蓋骨を加工したカップと合わせて食事を行っていたのでしょうか。
④手の皮膚で作った手袋
こちらも実際にエドゲイン本人が作成したものだそうです。
人間の手の皮を縫い合わせて作っているため、掌紋が残っておりかなり生々しいですね。
またそれだけではなく、組織が壊れたりしないように防腐剤などで細やかな加工も行っているようです。
実際に何かの作業で使用していたのでしょうか。
⑤顔の皮膚で作ったマスク
これも捜査の過程で押収された本物の人間を使用したマスクだそうです。
エドゲインが作成したマスクは1枚だけではなく、かなりの数が自宅に保管、あるいは飾られていたと言います。
しかも画像をみてわかる通り、髪の毛までしっかりと残っており、よりおぞましさが増しています。
⑥舌で作ったネックレス
これまた見た目のインパクトが絶大なこのネックレスは、人間の舌を引き抜き、それらを集めて作成したものだそうです。
余すことなく人間の身体を使用しているのには感嘆すら覚えますが、それ以上に冒涜的なデザインをしていますね。
ただし実際に着用している写真が残ることは道義的にもあり得なさそうなのでこの画像についてはフェイクとされています。
⑦女性の皮膚で作った胴着
こちらの画像は本物ではなく、エドゲインに影響を受けたアーティストの作品だそうです。
見ただけで吐き気を催すような冒涜的なデザインですね。
エドゲイン本人のものは更に輪をかけて悪趣味で、胸の部分にはそのまま女性の乳房の部分を残していたそうです。
彼は夜な夜なそれを身に着けては、一人で悦に浸っていたそうです。
⑧女性の乳首で作ったベルト
こちらも見るだけで吐き気を催すようなデザインのベルトです。
女性の乳首だけを切り取り、ベルトの皮部分に張り合わせて装飾したものだそうです。
おそらくこれは実際のものではなく、エドゲインリスペクトのアーティストのものだとは思いますが再現度が凄まじいだけにかなりの狂気を感じますね。
エドゲインのコレクションはどこの博物館で見られる?
紹介したエドゲインの作品はこれでもほんの一部であり、実際には踏み込んだ警察官が精神的ショックから心を病んでしまうほどさまざまなコレクションがあったと言います。
そんなエドゲインが遺したコレクションの数々は、悪影響が計り知れないとして、警察が全てを押収したそうです。
彼が暮らした家は競売にかけられましたが、住民が猛反発し土地ごと家に放火し、焼け野原となったようです。
住民の気持ちを考えれば当然でしょうね。
唯一、彼が乗っていた自家用車は競売にかけられ人の手に渡りました。
ただ、「殺人犯の自家用車を見よう!」という悪趣味な見世物として展示されブーイングが殺到。
こちらも廃棄されたため現在では実際にエドゲインのコレクションを見ることはできないようですね。