クローン病の有名人・芸能人19選!日本人にも多い難病で安倍晋三も患っていた?!

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国内でも年齢問わず急増している「クローン病」ですが、世界にはクローン病の有名人も多数存在していました。

1932年にアメリカのブリル・バーナード・クローン医師によって発見報告されたクローン病は、難病指定されており、治りにくく長期戦になる病気といわれています。

また酷似した症状に「潰瘍性大腸炎」があり、クローン病と同一視されてしまうこともあるようです。

過酷な闘病生活を送った有名人や芸能人たちは意外に多く、元内閣総理大臣の安倍晋三さんもそのひとりと噂されていました。

合併症や再発も心配されるクローン病ですが、まずは、そんなクローン病に苦しむ日本人から外国人まで19人の有名人を見ていきましょう。

目次

有名人を襲うクローン病とは?治療法や完治する方法はある?

近年、日本人の中でも急増しているクローン病とは一体どんな病気なのでしょうか。

コピー分子のクローンと間違われますが、クローン病は全く別の病気です。

また、クローン病は日本人と比べ北米人や欧州人が多く発症していますが、病気の原因を解く手がかりがそこにあるのかもしれません。

クローン病とは?

クローン病とは、口腔から肛門までの消化管粘膜に潰瘍や炎症をもたらす原因不明の疾患です。

主に大腸や小腸に起きることが多いとされ、その発症した部位によって激しい腹痛、下痢、血便など異なる症状が出るようです。

大きく分類すれば炎症性腸疾患となります。

1932年のアメリカで、マウントサイナイ病院のブリル・バーナード・クローン内科医によって報告されたので、クローン病と呼ばれるようになりました。

クローン病の症状は?

クローン病の有名人で紹介する多くの人は、その症状にひどい下痢をあげていました。

下痢と腹痛はクローン病によく見られる症状で、その他にも貧血や下血など炎症の起きた部位や炎症具合によっても現れる症状は異なります。

またクローン病の恐ろしいところは、組織に穴が開いたり狭窄や膿がたまったりと緊急を要する症状が出ることや、様々な合併症を引き起こすことです。

さらに、関節炎や目の病気である虹彩炎なども引き起こすといわれ、合併症の怖い病気ともいえるでしょう。

クローン病を発症する原因は?

  • 遺伝的な要因
  • 麻疹ウイルスによる急性熱性発疹性感染症
  • 結核菌に近い細菌
  • 食事として摂取したものへの異常反応
  • 腸管の血流障害

クローン病は、上記のように様々な原因があげられていますが、明確にはわかっていません。

現在において最も有力な説は、腸内で食事や腸内菌に対して免疫異常がおきる、というものです。

どちらかというと男性の方が発症率は高く、動物性脂肪を良く摂取している先進国ほどクローン患者が多いようです。

クローン病の治療法は?

クローン病は、免疫をコントロールする薬物治療がメインになるでしょう。

さらに腸内に炎症を起こすことから、栄養を吸収する働きが弱くなるので、栄養剤を使用した栄養療法も同時に行われるのが一般的です。

クローン病が重症と判断されると、栄養療法は点滴によって栄養を投与する形になり、腸への刺激を極限に減らすようにします。

また一時的な治療としては、血液中の白血球を抜く白血球除去療法や狭くなった腸を広げる内視鏡的バルーン拡張術などを行うこともあるようです。

手術をするのは命に危機が迫った時で、腸に穴が開いてしまったり、腸から大量の血が出てしまったりしたときに行われます。

クローン病は完治する?

クローン病が完治するのかどうか、現在はわかっていません

再発したという声も多く、症状が緩和されても食事内容に気を付け、薬を継続する必要があるようです。

中には治療によって回復し、健康な人と同じ生活を送っている人も多くいます。

現在は様々な薬が開発されているようで、早期発見と治療が大切であるといわれているのです。

潰瘍性大腸炎との違いは?

クローン病に酷似した疾患に潰瘍性大腸炎があります。

これらはともに慢性の炎症性腸疾患です。

これらの違いは、発症する部位などに違いがあり治療法も異なっています。

クローン病は、すべての消化管で炎症を起こす可能性があり散在してあちこちで炎症を引き起こすのに対し、潰瘍性大腸炎は大腸のみに炎症が起きるものです。

またクローン病では組織に穴が開く穿孔が多く見られますが、潰瘍性大腸炎は粘膜の表面だけに炎症がおき、穿孔はほとんどみられません。

クローン病の有名人19選!日本人から外国人まで紹介!

クローン病は症状が落ち着いていれば、健康な人と変わらぬ生活が可能です。

そのため通常の活動をしている有名人の中にも、実はクローン病と戦っていたという人は少なくありません。

日本人を含め世界のクローン病の有名人を紹介します。

クローン病の有名人①お侍ちゃん

生年月日:1981年3月17日
出身地 :岩手県盛岡市
職業  :お笑い芸人

侍キャラで年齢300歳をネタにしている侍ちゃんは、YouTubeで「お侍ちゃんねる」などの活動もしています。

江戸言葉を駆使した芸風が受け、多くのファンを持つ芸人さんですが、2019年にクローン病を発症してしまいました。

彼は発症当時、出演を予定していた「ざ・びぎにんぐ・おぶ・らぶ」をクローン病のため降板しています。

入院中はあまりの腹痛に眠れない夜も多く、退院後は食生活に特に気を付けているようで、1か月半ほど入院し体重も15kgほど落ちたようです。

テレビでクローン病であることを公表!

お侍ちゃんは、2019年に自分がクローン病であることを世間に公表。

彼は自身のブログでクローン病だと明かしていましたが、日本テレビの「ザ!世界仰天ニュース」でも、自身のクローン病について再現していました。

彼のこの行動により、クローン病に対する認知度が大きく上がったことはいうまでもありません。

初期段階では弱い腹痛、その痛みがだんだんと強くなって、入院前は動くことが出来ないほどだったと語っていました。

この時痛み止めの点滴を打ってもらっているようですが、それでも痛みの改善はしなかったようです。

番組内では体重が激減したことや、大きな仕事となる舞台を降板せざる負えない心境、痛みに耐える入院生活など、クローン病との死闘を語っています。

同じクローン病の患者さんに会いに行く活動をしている彼は、この放送後にさらに大きな反響があったそうです。

クローン病の有名人②山田まりや

生年月日:1980年3月5日
出身地 :愛知県
職業  :タレント

笑顔が印象的な山田まりやさんは、子供時代に両親の仲が悪く、自分が母や弟を養うという決意のもと芸能界に入ったといわれています。

そんな頑張り屋の山田まりやさんですが、2003年になると嘔吐を繰り返し、下痢も続いたようです。

舞台千秋楽日に貧血で倒れ、病院で急性虫垂炎と診断され手術を受けています。

しかしその後も、寒気や胃痛などが続き再度検査を受けるとクローン病が発覚したのです。

彼女は漢方や薬膳で、症状が抑えられたとして活動を再開、出産も薬膳インストラクターなどの資格を生かし講演などをおこなっています。

クローン病の有名人③安倍晋三

生年月日:1954年9月21日
死去  :2022年7月日(67歳)
出身地 :東京都新宿区
職業  :第90、96、97、98代 内閣総理大臣

安倍晋三さんは、幕末期の思想家である吉田松陰を尊敬していた政治家で、政治家一家に生まれ、自身も内閣総理大臣を複数回務めた人物です。

2022年7月8日、奈良県奈良市の大和西大寺駅前付近で銃殺されたことは記憶に新しいのではないでしょうか。

内閣総理大臣にまで上り詰めた人物も、体調不良のため2度も辞任しています!

その原因となったのが「潰瘍性大腸炎」です。

退陣時の手記によると、激しい腹痛でトイレに駆け込むと、おびただしい下血があったと発表されました。

こちらも難病指定されているもので、上記で説明したようにクローン病と酷似しておりますが、大腸のみに症状が出るといわれています。

症状が似ている為、安倍晋三さんはクローン病だったと勘違いをする人もいるようです。

クローン病の有名人④若槻千夏

生年月日:1984年5月28日
出身地 :埼玉県比企郡吉見町
職業  :グラビア・タレント

若槻千夏さんは2001年にグラビアデビューをしてから、明るいキャラクターが人気を集め、タレントとしても活動をしていました。

そんな彼女が、病気療養のため活動を休止したのが2006年。

急な活動休止に驚いたファンも多かったようですが、2015年に長い休養を経て芸能界へ復帰しています。

若槻千夏さんを襲った病気はクローン病だと噂が流れましたが、こちらも潰瘍性大腸炎です。

クローン病と酷似している病気なだけに、症状もつらいもので、現在も定期的に病院へ通っているのではないかといわれています。

クローン病の有名人⑤高橋メアリージュン

生年月日:1987年11月8日
出身地 :滋賀県大津市
職業  :モデル・女優

高橋メアリージュンさんは、2013年に病気を公表しています。

免疫機能が誤作動し大腸壁を攻撃してしまう病気で、彼女もクローン病と勘違いされましたが、潰瘍性大腸炎でした。

発病当時は、映画「るろうに剣心」の撮影中だったようで、常にトイレに行かねばならず、オムツを着用することもあったのだとか。

その後2019年に、自らの経験をもとに病気の人のための「トイレ優先カード」を普及させたいとコメントしています。

クローン病の有名人⑥アイゼンハワー

生年月日:1890年10月14日
死去  :1969年3月28日(78歳)
出身地 :アメリカ合衆国テキサス州
職業  :政治家、陸軍軍人

第34代アメリカ合衆国大統領のドワイト・デイヴッド・アイゼンハワーは、冷戦時代に平和を訴えた大統領です。

彼の任期中は、冷戦真っただ中だったにも関わらず、軍事産業を中心とする軍事複合体制を、真正面から批判したことで一躍有名になりました。

アイゼンハワーは、大統領在任中にクローン病を患っており、手術を2回受けています。

2004年公開の映画「ノルマンディ将軍アイゼンハワーの決断」では、俳優のトム・セレックが彼の生涯を演じていました。

クローン病の有名人⑦ヘザー・オルーク

生年月日:1975年12月27日
死去  :1988年2月1日(12歳)
出身地 :アメリカ合衆国カリフォルニア州
職業  :女優

映画「ポルターガイスト」シリーズで、キャロル・アン役を演じた子役ヘザー・オルークはクローン病が引き金となって幼くして死亡しています。

1987年にクローン病を発症、治療を受けながら撮影を続けていたそうです。

しかし、翌1988年に嘔吐を繰り返し救急搬送されますが、腸の先天性狭窄症による敗血症性ショックのため死亡しました。

医師によると、彼女の腸は一部大きく膨らみ破裂したとのこと、しかし原因ははっきりとされておらず、クローン病の謎として残っています。

クローン病の有名人⑧アナスタシア

生年月日:1968年9月18日
出身地 :アメリカ合衆国イリノイ州
職業  :歌手

2002年の日韓合同で開催したFIFAワールドカップで、圧倒的な歌声を披露したアナスタシアもクローン病の有名人です。

彼女の歌う「Boom」は公式ソングとしてワールドカップを盛り上げました。

実は彼女は、10代のころからクローン病と戦っており、2003年と2013年に乳がん手術も受けています。

様々な大病と戦う彼女ですが、手術後は苦しい旅だったけど良い気分で次の人生の章を始められる、と前向きにコメントしている姿が印象的でした。

クローン病の有名人⑨マイケル・レポンド

生年月日:1996年2月17日
死去  :2014年11月23日
出身地 :アメリカ合衆国ニュージャージー州
職業  :ミュージシャン

アメリカの有名なベーシストである、マイケル・レポンドはタッピング奏法が得意で多くのファンをもつミュージシャンです。

彼はメタルバンド、シンフォニーXとして活動中の2006年に自身がクローン病であることを発表しています。

活動を休止し、6週間ほどの治療の末回復していますが慢性的な病気といわれるクローン病との戦いは、彼がこの世を去るまで続きました。

クローン病の有名人⑩真山亜子

生年月日:1958年11月15日
出身地 :岐阜県
職業  :声優

映画STAND BY MEのテディ声やワンピースのココロ・ニョン婆声など、数えきれない声優歴を誇る真山亜子さんも、クローン病の有名人です。

彼女は32歳になると原因不明のベーチェット病という、自己免疫疾患にかかり、同時にクローン病も発症しました。

治療中に自己判断で薬をやめてしまい症状が悪化、腸を切除することになってしまったのです。

この結果、彼女は腸を体の外へ引き出し排泄するストーマーがおなかに存在します。

クローン病の有名人⑪マイク・マクレディ

生年月日: 1966年4月5日
出身地 :アメリカ合衆国フロリダ州
職業  :ミュージシャン

日本国内にもファンが多い、パール・ジャムのギタリストであるマイク・マクレディは、2003年に自身がクローン病であることを告げています。

6回の手術でも治らないクローン病の少年や、彼よりも症状のひどい人々を目の当たりにし、苦しい中でも頑張っている姿を伝えようと自身の病気を公表したようです。

ステージに立つときは、いつもトイレの場所を把握しており投薬を続けていること、食事管理をしていることを語っていました。

クローン病の有名人⑫makotoji

活動開始日:2008年
出身地  :新潟県新潟市
職業   :漫画家

makotojiさんは「壱億返済日記」などを代表作に持つ漫画家です。

元税務職員という変わった肩書をもち、2008年からニコニコ動画などで作品を発表してきました。

税金の知識があることが強みになり「のうぜい!〜同人作家のための確定申告ナビ〜」など異色の作品を手掛けています。

彼は2013年にクローン病と判明し、自虐的な観点から自身のクローン病をネタに「クローン病日記」を執筆中です。

クローン病の有名人⑬サム・フェアーズ

生年月日:1990年12月31日
出身地 :イギリス
職業  :タレント

2014年に自国イギリスの番組Celebrity Big Brother出演後に体調不良を訴えクローン病が発覚したのは、有名タレントのサム・フェアーズです。

彼女は後に、あまりの痛みに泣いていたことを告白しています。

また食事をするとクローン病の症状が出てしまい、関節にも激痛が出るなどその苦しみと闘病の日々も明かしていたのです。

クローン病の有名人⑭ジョージ・スティール

生年月日:1937年4月16日
死去  :2017年2月16日(79歳)
出身地 :アメリカ合衆国ミシガン州
職業  :プロレスラー
 プロレスファンにはお馴染みのジ・アニマルことジョージ・スティールもクローン病の有名人です。

1960年のデビュー当時、彼は高校教師だったので顔を隠した覆面レスラーとしてリングに立っています。

その後1974年には全日本プロレスにも参戦し、アントニオ猪木らと共にプロレスブームを盛り上げたひとりとなりました。

屈強な彼も1988年に引退しますが、その原因がクローン病だったといわれています。

クローン病の有名人⑮シンシア・マクファデン

生年月日:1956年4月27日
出身地 :アメリカ合衆国メイン州
職業  :ジャーナリスト、アンカー

シンシア・マクファデンはアメリカで有名なジャーナリストです。

彼女は大学時代にクローン病を発症し、下痢の症状に苦しんだことを明かしています。

大学時代の友人はクローン病や下痢という言葉を口にしないようにジョージという呼び名で呼んでいたようで、仲間内ではジョージの具合はどうですか、というやり取りがあったようです。

彼女は大学卒業後、4メートルほど腸を切断しています。

クローン病の有名人⑯マーク・リアリ

生年月日:1955年6月7日
死去  :2012年1月25日(56歳)
出身地 :アメリカ合衆国ニューヨーク州
職業  :ミュージシャン

ヘビメタバンドのライオットでギターを担当したマーク・リアリは日本にも多くのファンを持つ有名なギタリストです。

彼は「Narita」というアルバムを作成しており、これは騒音問題などで起こった成田闘争からインスピレーションを受けたものといわれています。

また彼は独特のメロディーを持っており、ライオット節としてファンから親しまれました。

マーク・リアリの死は、バンドのfacebook上で公開され、クローン病の合併症であるくも膜下出血が原因とされています。

クローン病の有名人⑰シャナン・ドハーティ

生年月日:1971年4月12日
出身地 :アメリカ合衆国テネシー州
職業  :女優

ビバリーヒルズ青春白書に出演し大ブレイクをしたシャナン・ドハーティは、反捕鯨団体「シーシェパード」の広告塔としても有名な女優です。

彼女は、1999年にクローン病と診断されているようですが、クローン病に関してはコメントを出しておりません。

その後、2015年に乳がんになり化学療法を終えていましたが、2020年に再発しステージ4の癌と闘病中です。

そんな彼女は、仕事ができない状態だと思ってほしくない、人はすぐに忘れられるものだから、と友人に告げています。

クローン病の有名人⑱フランク・フリッツ

生年月日:1965年3月3日
出身地 :アメリカ合衆国アイオワ州
職業  :会社経営

アメリカでお馴染みのテレビ番組から生まれた有名人、フランク・フリッツもクローン病の有名人のひとりです。

「眠ったお宝探し隊 アメリカン・ピッカーズ」というドキュメンタリー番組内で、骨董品の共同経営者として登場する彼は、もともとクローン病であることを明かしていました。

30年以上もクローン病と闘っており、シーズン途中で番組から姿を消した際も、多くのファンがクローン病のためだろうと心配をしたほどです。

フランク・フリッツは30キロも急激に痩せ、クローン病は対処が難しいとこぼしています。

クローン病の有名人⑲デニス・クシニッチ

生年月日:1946年10月8日
出身地 :アメリカ合衆国オハイオ州
職業  :政治家、コメンテーター

アメリカの良心とも比喩されるデニス・クシニッチは日本でも支持する人の多い政治家でした。

軍事国家といわれるアメリカ国内で、アメリカはほかの国に先駆けて核兵器を全廃するべきだ、と訴え平和を求め続けています。

彼は政界を引退後、コメンテーターとして活躍していますが、在職期間中はクローン病に苦しんでいたようです。

クローン病治癒のため手術をしたことも明かし、その症状が過酷だったとコメントしていました。

彼の場合は食事の内容によって、症状を緩和すべく完全菜食主義者になりました。

日本人の中でもクローン病は増えている

クローン病は合併症も多く、原因不明、長期治療など不安の大きい病気です。

クローン病の有名人を見てきましたが、彼らは難病と呼ばれるこの病気に強く立ち向かっていました。

現在、日本人でもクローン病を発症する人が急激に増えているようです。

食生活の変化が原因という説もあり、他人事では済まされない難病なのかもしれません。