2003年7月に起こったプチエンジェル事件を知っていますか?
小学6年生の少女4人を4日間にわたって監禁していた事件です。
事件を追っていたジャーナリストでフリーライターの染谷悟さんが殺害されました。
不可解な点も多いこの事件。裏社会の闇と一緒に探っていきます。
目次
染谷悟殺害事件の真相と犯人を徹底解説!
ジャーナリストでフリーライターであった染谷悟さんは2003年9月6日に東京湾で遺体となって発見されました。
トラック運転手によって偶然見つけられたとのことです。
この事件は悲惨な事件であったにも関わらず、まるで報道規制がかかっているかのように不自然な点が多数ありました。
その背景には裏社会や政界の圧力が関係していると言われています。
染谷悟のプロフィールや経歴
染谷悟さんは大学教授であり、同じジャーナリストでもあった宮台真司さんと交流がありました。
フリーライターの活動内容としては、ペンネームで柏原蔵書(かしわばらくらがき)という名前を使って活動していました。
染谷悟さんの得意分野は裏社会の闇や実態を暴く内容でした。
ヤクザや薬物、臓器売買、人身売買、銃器販売などに精通しているジャーナリストでした。
プチエンジェル事件が起こった2003年7月には、著書「歌舞伎町アンダーグラウンド」を出版しています。
プチエンジェル事件に関しても独自取材を進めていく中で、中国マフィアが関係しているという事実を掴みました。
染谷悟殺害事件の概要!殺された原因とは?
染谷悟さんは2003年の9月12日に東京湾で遺体となって発見されました。
死因は肺にまで達した刺し傷で、これが致命傷であったようです。
2002年ごろから自宅の窓ガラスを割られたり、空き巣に入られる被害を受けていた染谷悟さん。
周囲には「中国人に狙われていて、殺されるかもしれない」と話していたことがわかりました。
染谷さんの遺体は、上半身を鎖で拘束され、両手を紐で縛られ、体には重しがついていました。
殴打による頭の陥没骨折が2箇所見つかり、背中には刺し傷が8箇所もありました。
染谷悟殺害事件で逮捕された人物は?
染谷悟さん殺害事件によって、3人が逮捕されました。
主犯は桜井景三(豊島区の鍵業者)、共犯は藤井亮一(無職)と熊本恭丈(無職の元潜水士)と判明しました。
桜井景三はメディア出演もしており、その際木原武士と名乗っています。
週刊誌報道では、桜井は帰化した在日朝鮮人のヤクザで前科者という話も出ています。
3人は2003年6月9日に染谷さんを新宿のマンションで拉致監禁。
暴行を加えたあと、船に乗せてそこで8回にわたって背中に刺し傷を負わせ、海に落としました。
刺したのは共犯の熊本恭丈です。
フリーライター染谷悟殺害事件の闇!プチエンジェル事件との関係は?
染谷悟さんを殺害したのは鍵業者である桜井景三ら3名でした。
鍵業者と少女監禁誘拐事件の繋がりがよく見えてきませんね。
ここからは、ジャーナリストでありフリーライターの染谷悟さんが殺害された事件とプチエンジェル事件にどういった関係があるのか見ていきましょう。
プチエンジェル事件とは?
2003年7月、小学6年生の少女4人が赤坂のマンションに誘拐、拉致された事件です。
少女のうちの1人が部屋から脱出し、隣の花屋に助けを求めたことによって事件は解決しました。
主犯の吉里弘太郎は事件発覚前にはすでに練炭自殺をしていました。
この事件で問題となったのは吉里弘太郎が秘密デートクラブ「プチエンジェル」を経営し、客に勧誘してきた少女たちを斡旋していたことです。
わいせつビデオ販売や売春をし、巨額の利益を得ていました。
警察の捜査により2000名にも及ぶプチエンジェルの顧客名簿を押収していますが、その多くが偽名を使用していたという理由で捜査は打ち切りに。
吉里弘太郎が自殺をしてしまったため、顧客やデートクラブ関係者が捕まることはありませんでした。
当時この事件はとてもショッキングな事件として世間から注目を集めていましたが、事件捜査が打ち切られマスコミ報道も急になくなってしまいました。
このことからインターネット上で事件についてのさまざまな憶測が飛び交うようになったのです。
プチエンジェル事件は組織的犯罪なのか?
プチエンジェル事件は吉里弘太郎が1人で事件を起こし自殺をしたことされていますが、被害者の少女たちからの証言で、犯人以外に、客引き、運転手、部屋の名義人などの共犯者がいると分かっています。
それにも関わらず、警察発表では吉里弘太郎の1人での犯行だったとされています。
プチエンジェル事件が起こった場所は永田町に近い赤坂であったにもかかわらず、なぜか渋谷で発生したと報道されました。
さらに、少女たちを脅すために使われたスタンガンを警察は押収していないと発表しましたが、数日経過してから押収したとのみ内容を変えて発表をしました。
こういった矛盾があることから組織的犯罪である可能性が高いです。
染谷悟はプチエンジェル事件を追っていた
染谷悟さんは不審な点が多く、世間でも話題となっていたプチエンジェル事件に目をつけていました。
「歌舞伎町アンダーグラウンド」が出版され、次作の内容としてもぴったりのネタだったのでしょう。
この事件は突然の捜査打ち切りやマスコミ騒動の取りやめがあり、不可解なことだらけでした。
アングラ専門のジャーナリストとしての勘は当たっていたのでしょう。
取材を続けるうちに中国マフィアや政治家との関係を突き止めていきました。
染谷悟は中国人マフィアに狙われていた?
染谷悟さんはプチエンジェル事件で拉致・誘拐された少女たちは最終的には中国のマフィアに売り飛ばされる予定だった可能性があることを突き止めました。
真相を突き止めるべく独自で取材を進めていた染谷悟さんでしたが、足を踏み入れすぎてしまったせいか身の危険を感じるようになりました。
周囲には「中国人に命を狙われている」と漏らしていたといいます。
染谷悟殺害事件とプチエンジェル事件は関係してる?
染谷悟さん殺害事件と小学生の少女の売春がおこなわれたプチエンジェル事件。
一見関係がなさそうな2つの事件ですが、さまざまな憶測によって実際に裏では繋がっているのではないかと言われています。
関係しているといわれるようになった経緯については「中国マフィアが絡んでいた」「ヤクザや国家組織などの海外の巨大組織が絡んでいた」「大物政治家が関わっていた」「社会的地位の高い医者や大学教授、皇族までもが関わっていた」といった憶測が飛び交っていたためと考えられます。
染谷悟を殺害した犯人とプチエンジェル事件との関係は?
染谷悟さんは自身の記事で桜井景三のことを「復讐請負人」と記しています。
この後ご紹介しますが、桜井景三は悪名高く有名でした。
しかし、悪評があっただけであればこのような書き方をするでしょうか?
桜井景三がヤクザで前科者ということもあり、今回のプチエンジェル事件のことを知っていたとしても不思議なことではないでしょう。
染谷悟を殺害した犯人「桜井景三」の現在は?
桜井景三は同じ鍵業者や捜査関係者までもが敬遠していたほどの悪評が多い人物でした。
染谷悟さんには名指しで批判されており、その記事の内容の中には「復讐請負人」と書かれていました。
染谷悟さんを殺害した動機としては染谷悟さんの次作で桜井景三の鍵が「イスラエル製の鍵を真似たものである」と暴露しようとしたからとの噂です。
捜査により、桜井景三は染谷悟さんだけにとどまらず他2人の鍵業者も殺害しようとしていたことが判明しました。
事件後の公判によって、主犯の桜井景三は懲役16年の判決がくだっています。
2022年現在は刑務所で服役中のようです。
染谷悟殺害事件は闇が深いと言われるのはなぜ?
染谷悟さん殺害事件において闇が深いと言われているのは、染谷悟さんがプチエンジェル事件を追い始めてわずか2ヶ月後に殺害されており証拠抹消のために殺されてしまった可能性が高いからです。
これを恐れたのか、または何か圧力をかけられたのか、警察は突然捜査を打ち切り、マスコミも報道を取りやめてしまいました。
この圧力は中国のマフィアもしくは政治家が関係しているのではないかと言われています。
染谷悟は取材と金でのトラブルが多い
染谷悟さんは各方面にて借金をしており、金銭面で困っていたということも報道されました。
桜井ら3人の供述によると、染谷悟さんとの間で仕事絡みのトラブルがあり、染谷悟さんに名指しで批判される記事を書かれたことや金銭問題で問題があったといっています。
2003年の春まで住んでいたアパートの家賃も滞納しており、知人複数名に借金をしていました。
染谷悟は外出先で犯人に襲われた可能性が高い
染谷さんの遺体は東京湾で発見されました。
殺害される1年前から自宅は特定されていましたが、殺害事件直後の部屋には争った形跡はありませんでした。
桜井景三らの供述から染谷悟さんは新宿のマンションで監禁された後、暴行され遺体を海に捨てられてしまったようです。
このことから染谷悟さんは外出中に拉致された可能性が高いです。
事件1年前から染谷悟周辺で相次ぐトラブルが発生
先程も記載したように、染谷悟さんは殺害される1年ほど前から自宅を特定されていました。
窓ガラスを割られるといった嫌がらせや外出中に空き巣に入られることもあり、悩まされていました。
染谷悟さんはこの時からすでにターゲットにされており周囲に身の危険を伝えていました。
「旅に出る」とメールや着信で偽装工作された可能性も
染谷悟さんは2003年9月5日、知人の雑誌編集者と電話で話した後に姿を消しました。
遺体発見の1週間前です。
翌日にはJR池袋駅周辺の監視カメラで姿を確認されています。
その翌日の9月7日、染谷悟さんを名乗るものから友人の元へ「旅に出る」というメールが届きました。
メールアドレスは友人が知らないものでしたが、頻繁にメールアドレスを変えていたことから疑問には思わなかったといいます。
ただ、プチエンジェル事件を捜査し始めたばかりで突然旅にでること自体が不自然ですよね。
何者かによって染谷悟さん殺害の偽装工作をされた可能性があります。
池袋に染谷悟のカメラが落ちていた
そして、もう1つ不可解なことが、9月5日にはJR池袋駅近辺で染谷悟さんが使用していたと思われるカメラが落ちていたことです。
「旅にでる」というメールが届く2日前になります。
翌日6日時点では同じく池袋の監視カメラに写っていることから生存は確認されていますが、ジャーナリストの三種の神器ともいわれるカメラを落としたりするでしょうか?
中には大切な証拠データが入っています。
何かトラブルに巻き込まれてしまった可能性が高いようですね。
染谷悟さん殺害事件とプチエンジェル事件の真相は
本記事では染谷悟さん殺害事件とプチエンジェル事件についてまとめてきました。
中国マフィアや政治家が関わっていたとされるプチエンジェル事件を追い始めた2ヶ月後には殺害されてしまった染谷さん。
この二つの事件はやはり関係がありそうですが、染谷悟さんが殺害され単独犯にされてしまった吉里弘太郎が自殺したため真相は闇の中です。
不可解なことが多すぎるこの事件の真実が明らかになるのはまだ先になりそうです。