ゴールデンカムイ尾形は死亡確定?尾形の正体やなぜ人気なのかも調査!

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野田サトル原作の「ゴールデンカムイ」は、明治末期、日露戦争終結直後の北海道・樺太を舞台とした、アイヌ民族の隠し財産、金塊をめぐるサバイバルバトル漫画です。

2024年1月には山崎賢人主演の実写映画が公開され、大ヒットを記録しています。

金塊をめぐるバトルも見ごたえがありますが、なかでも個性あふれるキャラクターに読者は熱中します。

この記事の主人公「尾形百之助」は謎多き人物として読者からとても人気がありました。

今回は尾形の人気の理由や尾形の正体、死亡したときのエピソードなど詳しく探っていきます。

尾形百之助はなぜ人気?壮絶な生い立ちとプロフィールとは?


公式サイトで行われた人気投票では主人公・杉元と接戦を繰り広げ、最終的に尾形は2位となり、人気の高さを示しました。

初登場時は多くの兵士のうちの1人で、何がしたいのか謎のキャラでもありましたが、気が付けば物語をかき乱す重要人物になりました。

SNS上には尾形のコスプレをして写した写真、ファンが描いた似顔絵などたくさん投稿され、尾形の人気がうかがえます。

なぜ、尾形はここまで人気があるのでしょうか?

尾形のプロフィールや生い立ちから、人気の理由を調査していきます。

ゴールデンカムイ尾形百之助のプロフィール

ゴールデンカムイ尾形百之助のプロフィールを紹介します。

  • 出身地:東京府生 茨城県
  • 生年月日:1月22日
  • 推定身長:約160㎝
  • 異名:山猫、孤高の山猫スナイパー、コウモリ野郎
  • 特技:射撃、自転車
  • 好きな食べ物:あんこう鍋 、赤飯
  • 嫌いな食べ物:しいたけ 、パン

尾形は第7師団歩兵第27連隊に所属する上等兵です。

入浴中でも銃を近くに置いているほど、冷静で用心深い性格をしています

尾形と杉元は因縁の仲?登場は1巻からのメインキャラ?!


尾形と主人公・杉元が出会ったのは1巻4話
です。

杉元たちが小樽から尾行されていた男を捕え、情報を探っていた時に、男を射殺したのが尾形でした。

尾形と杉元は初めてそこで出会います。

尾形は杉元に金塊から手を引くようにと進言するも、杉元は「惚れた女のためだ!」と対峙します。

杉元の恋した女性梅子は眼病を患い、アメリカで手術をうける必要がありました。

その手術費用をつくるため、杉元は金塊探しを始めたのです。

この時の尾形と杉元の白熱バトルは杉元が勝利し、尾形を捕まえることに成功します。

その後の物語では、尾形と杉元は協力関係を一時結んだものの、尾形が杉元を狙撃する事件を起こし、再度敵対関係に戻ります。

尾形百之助の人気はなぜ?複雑な生い立ちが助けてあげたくなる?

「かっこいい」と容姿を褒める声や尾形の壮絶な過去を知ったファンからは「何とかしてあげたい」「幸せになってほしい」と願う声も多く聞かれます。

理由①:狙撃の腕が良い

尾形は常に冷静で的確な射撃を披露しています。

三十年式歩兵銃というスナイパー向けの銃を使用しており、その腕前は現実離れしていました。

一般の兵士は100mが限界なところ、尾形は300m離れた相手に対しても狙撃できます。

理由②:個性的な美形

初登場時の尾形は坊主頭でひげを生やしていました。

主人公・杉元と初対峙した際に捕らわれたものの脱走し、崖から落ち負傷します。

その後復活した尾形は、オールバックと長いひげというセクシー上等へ変貌を遂げました。

その個性的な美形に惹かれる人も多いようです。

理由③:不幸な過去

尾形は第七師団の元団長である父と浅草の芸者の間に生まれました。

父と本妻の間に子どもが生まれると、父の足は尾形と母から遠のき、やがて2人は捨てられ、茨城の母方の祖父母の元で育てられることになりました。

母は精神を病んでしまい、自分を捨てた父ばかりを思い、尾形に目を向けることはありませんでした。

物語では、複雑な家庭環境が原因で尾形は父、母、実の弟を殺害してしまう衝撃的な内容が描かれています。

理由④:目的がわからないミステリアスさ

尾形は感情が表にでないので、何を考えているのかわからないという魅力を持ち合わせています。

発する言葉や行動が謎に満ちていて、一体なんなの?と読者をさらに沼落ちさせる要素がたくさんあります。

ギャップ萌え続出!?冷徹な態度と猫の仕草がクセになる?

普段は冷静沈着でクールな尾形ですが、時々「猫のような仕草」を見せます

このギャップがたまらなく好きというファンが続出しています。

猫のようにちょうちょうを取ろうとする姿や火鉢の前で丸くなって温まる姿、ねずみに反応する姿などギャップ萌えすると尾形ファンから好評です。

ゴールデンカムイ尾形の正体とは?自分の存在意義を証明したかった!?

尾形は金塊強奪をたくらむ諸陣営を引っ搔き回し、その動機が注目されていました

尾形自身、金塊の使い道を提示することもなく、金塊には全く興味を示さなかったため、尾形の目的は何なのか?何がしたい?と多くの人が疑問に思っていました。

最終章の列車の中で尾形の上官である鶴見中尉との会話を通して、尾形が金塊強奪戦に参加した動機が明らかになります。

気になる動機は?そして、尾形の正体は?果たして何だったのでしょうか。

ここから詳しくみていきましょう。

尾形百之助が金強奪戦に参加した理由とは?!

金塊争奪戦に参加した尾形の本当の目的は、個人的な恨みが積もり周囲を見返すため第七師団の団長に上り詰めることにありました。

尾形の壮絶な生い立ちが大きく関係していたのです。

娼婦の子どもとして生まれた尾形は実の父から認知されることもなく、捨てられてしまいます。

また、尾形が幼いころ鳥を捕ってきても母は尾形に見向きもせず、狂ったように父の大好物のあんこう鍋を作り続けるのでした。

母は「お父っつぁまみたいな立派な将校になりさないね」と尾形に言い放ち、父と同じ団長の座に就くことに固執します。

また、尾形は異母兄弟である弟・勇作に対しても強い憎悪を抱いていました。

両親に愛されまっすぐ育った輝かしい弟の存在は、尾形を無価値なものと意味づけるためのものになりました。

尾形は父の愛を確かめる為に母を殺し、弟を殺し、最終的に愛されていなかったことが分かり、父をも殺しました。

何も無くなってしまった尾形が生きる目的としたのは、母が固執した父の座など大したものではないのだと、第七師団団長など自分のような偽物でも成り上がれるのだと証明することでした。

結局のところ尾形は、娼婦の子であるというコンプレックスを拗らせた結果、私怨によりこの物語を引っ搔き回していたのです。

山猫スナイパーの異名を持つ!?凄腕の狙撃手!


尾形は「山猫スナイパー」の異名をもつ、一流の狙撃手でした。

山猫とは枕芸者の暗喩であり、尾形の生まれを揶揄する意味も含まれています。

また、尾形のモデルとなった人物はベトナム戦争(1955〜1975年)で活躍したアメリカ海兵隊の伝説的スナイパーであるカルロス・ハスコックではないかと言われています。

カルロス・ハスコックを題材にした映画『山猫は眠らない』から、尾形=「山猫」とイメージが付けられたと考えられています。

そんな尾形に射撃術を教えたのは、祖父でした。

幼少期には祖父の古い銃でマガモを仕留めたエピソードがあります。

尾形は300m以内なら確実に頭を撃ち抜ける技術を持ち、射程距離の短い銃でも2km先の狙撃を可能にする凄腕の持ち主です。

尾形と杉元一行が大雪山の寒さで行き倒れそうになった際には、鹿を3匹撃てという指示を受け、2匹同時に撃ち抜くという常人離れした技を見せました。

また、銃での捕獲は難しいと言われていた蛇行して飛ぶヤマギシという鳥を難なく何匹も撃ち落とし、一行をびっくりさせます。

尾形は優秀な軍人であった父の血筋を引き継ぎ、周りの軍人とは格が違う凄腕の狙撃手だったのです。

戦地で弟を殺害?承認欲求が強い悲しい男?!

尾形の異母兄弟である弟の名前は花沢勇作です。

勇作は日露戦争時代に第七師団の団長であった幸次郎と正妻の間に生まれます。

勇作と尾形が初めて会ったのは、互いに第七師団に所属していた時で、異母兄弟の関係にありながらも勇作は尾形を「兄さま」と呼んで慕っていました。

勇作は日露戦争において旗手に任命されており、戦場では人を殺さない立場でした。

尾形は本妻の息子ながらも自分を慕ってくる勇作の態度に複雑な感情を抱いていました。

そのため、童貞が良いとされる旗手にもかかわらず、勇作を遊郭に誘ったり、戦場では人を殺さないという父親の言いつけに反するよう捕虜を殺させようとしたりと、様々な揺さぶりをかけていきます。

勇作はそんな揺さぶりをかけてくる尾形に対して、兄として慕う気持ちを変わらず持ち続けます。

それどころか尾形が本当は人を殺して胸を痛めていると感じ、勇作は涙を流しながら尾形を抱きしめるのです。

この出来事が「祝福された子ども」である勇作と「親に捨てられ愛されなかった」自分との決定的な違いを明らかにさせ、尾形の劣等感はさらに強くなっていくのでした。

そして、尾形は混乱した戦場に紛れて旗手をしていた勇作の後頭部を銃で打ち抜き、殺害してしまいます。

また父である幸次郎が息子・勇作の死を目の当たりにして、娼婦の子である尾形を愛おしく思うのか反応が知りたいという気持ちも勇作殺害の理由に加担しています。

勇作に対する劣等感が加速したのと同時に、作の死をもって、父親の幸次郎がどう反応するか探りたかった尾形は承認欲求が強く悲しい男といえるでしょう。

尾形百之助は本当に死亡した?衝撃の最期とは?!


ここまで、尾形百之助の凄腕スナイパーとしてのエピソードや父、母、弟に関する壮絶な過去について調査してきました。

尾形百之助がどういう人物で、どんな過去を歩んできたのか詳細になったかと思います。

そんな尾形がどんな衝撃的な最期を迎えることになったのか、とても気になりますね。

ここから、尾形百之助が迎えた最期をみていきましょう。

尾形百之助の死亡シーンとは?死んだのは事実?


尾形が死んだのは事実です

尾形の死亡シーンは単行本の31巻310話で描かれています。

列車の中で最終決戦がおこなわれ、尾形は杉元と一進一退の攻防を繰り広げていました。

そこでアイヌの少女・アシリパの毒矢を喰らってしまった尾形は、これまでの自分の行動を思い返します。

さまざまな記憶が尾形の錯乱を招き、その結果、自分で左目を撃ち自害してしまいます。

目の前に死んだはずの弟花沢勇作が?勇作の言葉が衝撃すぎた!?


アイヌの少女・アリシパが放った毒矢の毒が体を巡る中で、尾形は自身が殺した弟である花沢勇作の幻覚を見ます。

勇作は尾形の背後に立ち、銃をもつ尾形の手に自分の手を添え、「兄さまは祝福されて生まれた子供です」と告げるのです。

その言葉が自分は欠けた人間なのではなく欠けた人間のルートを選んで通っていただけだと尾形に罪悪感を抱かせることになります。

尾形の最期は勇作と一緒!?錯乱状態からまさかの自〇?


両親に愛されたかった一心で父、母、弟までも殺害してしまった尾形は、その罪悪感に支配され錯乱します。

出生を恨み、父、母、弟を憎み、現実に目を向けることもなく、3人の命を奪った尾形でしたが、最後には自分は祝福されて育ってきたと自覚するのです。

そして、錯乱した尾形は自身の左目に銃口を向け、左目を撃ち自害します。

尾形が自害したシーンには勇作が尾形の背後に抱きつき、不気味な笑みを浮かべ、尾形とともに列車から落ちていく姿が描かれています。

尾形は唯一自分を愛してくれた勇作とともに最期を迎えたのでした。

ゴールデンカムイ尾形百之助は自分を愛してくれた弟とともに最期を迎えた

ここまで、ゴールデンカムイの人気キャラクター「尾形百之助」の正体、壮絶すぎる過去、衝撃的な最期について深く調べてきました。

作中では尾形が金塊探しバトルに参加する理由が謎めいていて、読者からは多くの憶測を呼んでいました。

最終的に「諸陣営を引っ掻き回し、第七師団の団長の座を奪い、偽物である自分でさえも団長になれる」という証明をするためだったということが明らかになりました。

また、両親に愛されることなく育ち、腹違いの弟には強い劣等感を抱き、自身のコンプレックスのみで3人を殺害した尾形でしたが、最期を迎えるときには「自分は愛されて育ってきた」「自分がやってきた行いは間違いであった」と気づきます。

唯一自分を愛してくれた弟・勇作の幻覚とともに尾形は自害しますが、この尾形の最期に多くの読者が胸を痛めたことでしょう。

2024年1月には実写映画が公開され、まだまだ「ゴールデンカムイ」熱は冷めていません。

気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。