車を持っている方で、突然運転中にバッテリーが上がってしまってどうしようと困った経験はありますでしょうか?
バッテリーが上がってしまうと当然エンジンは掛からなくなりますが、エンジンがかからなくてもライトなどの電気は普通につきます。
実はもしエンジンがかからなくて電気がついている場合、いくつか故障の原因があるのです。
またバッテリーが上がるとキュルキュルと異音が出てくる場合もあり、車に慣れていない方はいざ緊急事態が起こったらパニックになって悩んでいる方は多いかもしれません。
そこで今回は、車のエンジンがかからないが電気はつく場合の原因を6選紹介します。
異音別の対策についても紹介するので、この機会にぜひ参考にしてください!
目次
エンジンはかからないが電気はつくのはバッテリーが原因?解決策も紹介!
バッテリーが故障してしまうと、突然エンジンがかからなくなってしまい車を動かすことができなくなります。
通常バッテリーが上がってしまうと、車に電気が供給されないので電気がつかないのが普通ですが、中にはバッテリーが上がっても電気系統は問題無いという事例もあるのです。
またブレーキが突然固くなってしまうのも、バッテリー故障の信号となります。
果たしてこの故障の原因は、一体どんなところにあるのでしょうか?
ここからは、バッテリー上がりの大まかな原因を3つと、その解決策について解説していきます。
バッテリー上がりの原因①長期間車を放置していた!
車のバッテリーは、車を動かしていない時でも放電しています。
これが続くとバッテリー残量が減っていき、充電がゼロになることでバッテリーが上がってしまうことがあるので注意が必要です。
もし1ヶ月以上車に乗らないことが決まっている場合、バッテリーは充電を満杯にしておいてACアダプターをコンセントから抜いておきましょう。
ただし、再度車に乗る時は放電している状態になっているので、充電をしてから乗るようにしましょう。
バッテリー上がりの原因②バッテリーの経年劣化!
バッテリー上がりの原因の2つ目には、バッテリーの経年劣化があります。
経年劣化とはバッテリーを長く使い続けていくと起こることで、その場合はバッテリーそのものを新しいものに交換しましょう。
乗用車のバッテリーの寿命は車の種類や乗り方、走行距離によっても異なりますが、短くて2年、長くて5年となっています。
もし長くバッテリーを使用しているなと思ったら、交換も検討してみましょう。
バッテリー上がりの原因③電気系統のつけっぱなし!
バッテリー上がりで最も多い原因は、次に紹介する電気系統のつけっぱなしによるものです。
エンジンを止めたままライトをつけっぱなしにしていたり、エアコンの消し忘れなどのうっかりミスで起こってしまうことがあります。
これらに関しては不注意なので、ドライバー自身で気をつければ解決する問題です。
ライトなどがついている時は自然放電をしている時なので、何もせず放置しておけば電圧が徐々に低下していきます。
なので車に乗車する時は、ライトの消し忘れなどには十分気をつけましょう。
また冬場には、寒さによってバッテリーから電気が取り出される力が弱くなることがありますので、冬場の運転は特に気を付ける必要があります。
冬の寒さによってバッテリーが上がりすぎると故障の原因となりますので、冬が特に寒い地域で車を運転する際は十分に気をつけましょう。
バッテリー上がりの解決と予防方法をご紹介!
自分の車が突然バッテリーが上がって動かなくなった場合、「どうすればいいんだろう?」と思わずパニックになってしまった経験を持つ人は多いかもしれません。
ただ、バッテリーをすぐに回復させるための対処法や予防の仕方はありますので、これらの知識を持っていけばいざという時慌てずにすみます。
ここからは、バッテリーをすぐに回復させる応急処置の方法をいくつか解説していきますので、ぜひ参考にしてください。
ロードサービスを呼んで対応してもらう
最も簡単な対策は、ロードサービスを呼んで対応してもらうことです。
連絡すれば、場所にもよりますが40分もあれば駆けつけてくれます。
もし保険会社のサービスを利用する場合は無料ですが、それ以外は有料で約1万円かかる場合がありますので気をつけましょう。
ロードサービスの場合は専門の人によって修理がされますので、修理を終えたらすぐに車を動かせるようになるのがメリットです。
他の車の電気を分けてもらうジャンピングスタートを行う
急を要する場合だったり近くに車がある場合は、その車の電気を分けてもらうジャンピングスタートを行えばバッテリーを回復することができます。
ただしこの場合は、救護車と故障者の車の大きさが異なる場合や、ケーブルなどを持っていない時は、ジャンピングスタートを行うことができません。
またジャンピングスタートはあくまで応急処置なので、エンジンが動いたら必ず近くの整備工場に行ってバッテリーの調子を見てもらいましょう。
バッテリー充電器を使用して充電する
もし救護車が周りにいない場合は、ジャンプスターターという携帯用小型バッテリーを使用して充電することも可能です。
これらのバッテリーはハンディサイズで持ち運びしやすく、カー用品を売るお店で1万円弱で販売していますので、もしものために車に備えておきましょう。
エンジンはかからないが電気はつく!異音別の原因3選と解決方法とは?
車のエンジンをかけると、突然異音が発生することがあります。
大抵の音は何も問題がないのですが、急に変な音が聞こえた場合は故障の可能性がありますのですぐに確かめなければなりません。
特に、「キュルキュル」とか「カタカタ」、「カチカチ」という音がした場合は特に注意が必要です。
ここからは、これら3つの異音の原因と対策方法を解説しますので、もしお困りの方はぜひ参考にしてください。
異音①キュルキュルと音がするときは?
「キュルキュル」とした音は、ちょっと擦れたような感じでエンジン周りで回っているベルトに異常があることで発生している音です。
ベルトに故障が発生すると、エアコンが動かなくなったりバッテリーが上がりやすくなる恐れがあります。
放っておくと車の運転に支障をきたしますので、もし「キュルキュル」という音を少しでも感じた場合は、すぐに整備工場に足を運んで点検をお願いしましょう。
異音②カタカタ、ジジジと音がするときは?
「カタカタ」や「ジジジ」という音は、地震の時などで小物が揺れたりする時にする時に似ている音で、部品同士が触れ合って当たっている音です。
この場合は、ベルトを引っ掛けるプーリーという機械かベルトを動かすための補機類の故障が考えられます。
これらのベルトは、エンジンの力をタイヤなどに伝える大事な部品になりますので、異音を感じたら修理工場に行って相談してください。
プーリーの寿命は短くて5年、長くて10年ほどになりますので、寿命が近くなってきたら交換しましょう。
異音③カチカチ、ガガガと音がするときは?
最後に紹介する異音は、「カチカチ」「ガガガ」とする異音です。
これに関しては、バッテリーが上がって放電したことでセルモーターが作動できない状態になる可能性があります。
「カチカチ」、「ガガガ」という異音を完全に消すためには、完全にバッテリーを新しいものに変えてしまうか、救護車の力を借りてブースターケーブルを使用して応急処置をするしかありません。
もし「ガガガ」などの異音がしたら、整備工場に行って相談するか、緊急の場合はロードサービスを呼んで点検してもらうようにしましょう。
エンジンはかからないが電気はつく!バッテリー以外の原因と改善方法は?
車のエンジンがかかっても電気がつく場合は、バッテリー以外でのトラブルも考えられます。
これはあくまで稀な例なのですが、絶対にないというわけではありません。
なので、予めトラブルのパターンを覚えておけばいざという時にパニックにならずにすみます。
そこでここからは、バッテリーの故障以外でのエンジンがかからない時の原因や対策方法について解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ヒューズが断線している!
エンジンがかからない理由の1つとして、パーツとエンジンを繋いでいるヒューズが断線している可能性があります。
ヒューズは電気の流れを制御する上で大事なもの、もしヒューズにトラブルが起きたら想定される以上の電流が流れるなどの重大なトラブルが起きる可能性があるのです。
ヒューズが壊れた場合必要以上の電流が流れてしまい、最悪の場合発火してしまう恐れもありますのでヒューズにトラブルが起きたらすぐに交換しましょう。
自分で交換することも可能ですが、もし不安であれば整備工場に行って相談してください。
セルモーターが故障している!
2つ目に紹介するエンジンがかからない理由は、セルモーターが回らないという故障によるものが考えられます。
セルモーターは、別名スターターモーターと呼ばれてエンジンを動かすための補助的な役割をしている部品です。
セルモーターが故障すると、エンジンがかかりにくくなったり、起動するまでの時間が長くなるなどの症状が起こります。
一瞬バッテリー上がりの症状と似ていますが、充電して治らない場合はセルモーターが回らないことを疑ってみましょう。
もしセルモーターが回らなかった場合は、応急処置としてセルモーターを叩けば治る場合がありますが、あくまでも応急処置であり何だかのトラブルも起きる恐れもあるので、必ず整備士に相談してください。
オルタネーターが故障している!
エンジンがかからない理由の3つ目は、オルタネーターの故障です。
オルタネーターとは交流発電機のことで、バッテリーに電気を充電してくれる発電機の役割を持っています。
このためオルタネーターが故障すると、発電ができなくなってエンジンがかからなくなってしまうので、故障したら交換しなければなりません。
オルタネーターの寿命は長くて10年ですので、交換や購入から10年近くが経過したらオルタネーターを必ず点検しましょう。
エンジンはかからないが電気はつく場合、バッテリー上がりかバッテリー周辺の部品が原因!
今回は、車のエンジンが突然かからなくなってしまった場合の原因と対策方法について解説してきました。
エンジンがかからないが電気がつく時の原因は、バッテリーが上がる場合がほとんどですが、異音がする場合やヒューズの断線や部品の故障が考えられます。
バッテリーがトラブルを起こした場合は、応急処置として自分で改善することもできますが、さらなる故障を起こす危険性もありますので、もしトラブルが起きたらロードサービスを呼ぶか修理工場に行って修理してもらいましょう。
車を安全に運転するために、常日頃からバッテリーなどの管理を怠らないようにしてください!